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スケートボード・岡本
愛知県高浜市出身。兄の影響で8歳から競技を始めた。スケートボード一家で知られる男子トップスケーターの笹岡建介(MKグループ)の岐阜市の実家に下宿しながら指導を受け、力を伸ばした。

飛躍を遂げたのは2019年。3月の日本オープンを12歳で制すると、その後の国際大会でも勝利を重ね、9月には世界選手権のタイトルを獲得した。小柄な体から繰り出す多彩な技が大きな武器。空中で1回転半する大技「540」は完成度が高く、大きな得点源としている。
意気揚々と五輪を迎えるはずだったが、1年延期になり、国際大会の中止も相次いだ。「身近な目標もなくなり、競技へのモチベーションが下がり、思うように練習に取り組めなかった」と、久しぶりの大会だった今年5月の「デュー・ツアー」は3位にとどまった。
世界ランク2位で最大のライバル
豪快トリック競演
スケートボードは「ストリート」と「パーク」の2種目があり、ストリートは街の中にある階段や公園のベンチ、手すりなどをイメージしたセクション(構造物)を設置したコースを使う。パークはおわんを複数組み合わせたような複雑なコースを舞台にして滑る。
どちらも技の難度や速さ、全体の構成、独創性などを競うが、ストリートは、板を様々な方向に回転させながらのジャンプやレールスライドなど技の応酬が見所だ。一方、パークはスノーボードのハーフパイプのように、傾斜を利用して空中に飛び出す豪快なエア・トリックの競演が見られる。