ニュース

1964大会の最終ランナー「控え走者」、坂井さんの遺志を継ぎトーチキス

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 東京オリンピックの聖火リレーは21日、東京都内で13日目を迎え、品川区のしながわ中央公園で「トーチキス」が行われた。特設ステージには江東、品川、大田の3区で公道を走る予定だったランナーが登場し、トーチを交わし合った。14日目の22日は港区立芝公園で行われる。

 落合三泰さん(74)さんが「聖火ランナー」を務めるのは、実は2回目だ。ただ、1964年の前回東京五輪では、聖火台に火をともした最終ランナー坂井義則さんの背中を「控え走者」として追う役割で、本番で火のついたトーチを握ることもなかった。

トーチの聖火を見つめる落合さん(21日、品川区で)=米山要撮影
トーチの聖火を見つめる落合さん(21日、品川区で)=米山要撮影

 国立競技場で燃え上がる聖火のまぶしさは「忘れられない一生の思い出」だ。直前の高校総体で好成績を収め、聖火ランナー候補となった。後に早大で先輩後輩の関係となる坂井さんと一緒に聖火台への点火練習にも臨んだが、最後は控えに回り、出番はやってこなかった。その後も坂井さんの姿がテレビに映るたび、あの場にいた自分の姿を重ね合わせてきた。

 聖火が再び東京にやってくることが決まった後、「何かできることがあればお手伝いしたい」と話していた坂井さんは2014年に亡くなった。「後輩の自分が坂井さんの遺志を引き継ぎたい」と手を挙げた。

 あれから57年。自らの手でつかんだトーチを高々と掲げ、万感の思いで聖火を見上げた。「前回大会の感動と歓喜のレガシー(遺産)をもう一度、届けたかったのだと思う」と坂井さんの心境を代弁すると、半世紀の時を経て再会した聖火に穏やかなまなざしを向けた。

無断転載・複製を禁じます
2226554 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/22 10:34:00 2021/07/22 10:34:00 トーチの聖火を見つめる落合三泰さん(21日午後2時7分、東京都品川区で)=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-OYT8I50002-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「聖火」のニュース

オリンピック 新着ニュース