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陛下の開会宣言、コロナ禍ふまえ「記念する」…64年大会では「祝い」

  
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 東京五輪の名誉総裁を務める天皇陛下は23日夜、開会式で「第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」と、開会のお言葉を述べられた。1964年の前回大会の時は、宣言に「祝い」という言葉が使われたが、今回は新型コロナウイルスが流行する状況を踏まえ、祝祭感を抑えるため「記念する」と言い換えられた。

東京五輪の開会を宣言される天皇陛下(23日午後11時13分、国立競技場で)=若杉和希撮影
東京五輪の開会を宣言される天皇陛下(23日午後11時13分、国立競技場で)=若杉和希撮影

 開会宣言は、五輪憲章で開催国の国家元首が行うと規定され、文言も英語で定められている。定型文にある英語の「celebrating」について、これまで「祝い」と訳され、64年大会では昭和天皇が「近代オリンピアードを祝い……」と開会を宣言した。

 宮内庁によると、今回、英文は定型通りだが、日本語では、大会組織委員会がコロナ禍で多くの人が苦しんでいる状況に配慮し、「記念する」と訳した。お言葉の原案は組織委が作り、陛下は手を加えずに原案のまま読み上げられた。

 過去の五輪でも、2008年の北京五輪で、 胡錦濤フージンタオ 国家主席が「第29回オリンピックがここに開幕する」とし、「祝い」の言葉を使用しなかった例がある。

 「celebrating」の文言があるのは夏季大会だけで、冬季大会はない。

 開会宣言の文言が憲章で定められているのは、五輪の政治的な利用を防ぐためだが、米同時テロ翌年の02年に開かれたソルトレークシティー冬季五輪では、ブッシュ(子)米大統領が宣言に「誇り高く、決意に満ちた偉大な国を代表して」と盛り込み、政治的発言と議論を呼んだ。

 開会式には、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長や各国首脳、菅首相、橋本聖子・大会組織委員会会長、小池百合子・東京都知事ら大会関係者約900人が出席した。

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2229617 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/23 21:05:00 2021/07/24 00:54:55 東京五輪開会式 開会宣言される天皇陛下(23日午後11時13分、国立競技場で)=若杉和希撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210724-OYT1I50000-T.jpg?type=thumbnail
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