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駆け引きの天才・高藤「金」…11分超の準決勝経て、決勝は相手に3度の指導受けさせる

  
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柔道男子60キロ級で金メダルを獲得し、笑顔の高藤直寿(24日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影
柔道男子60キロ級で金メダルを獲得し、笑顔の高藤直寿(24日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影

 東京五輪は24日、柔道男子60キロ級が行われ、高藤直寿(28)(パーク24)が決勝で楊勇緯(台湾)を下し優勝。今大会、日本勢初の金メダルを獲得した。この階級では、2004年アテネ大会で五輪3連覇を達成した野村忠宏以来、17年ぶりの頂点。 派手さはないが勝負に徹する。高藤の柔道人生が凝縮された試合ぶりだった。

 準決勝のエルドス・スメトフ(カザフスタン)戦は互いのプライドがぶつかる11分を超える激闘。高藤が3回にわたり抑え込んでも、スメトフが必死の形相で逃れた。延長で、一瞬のカンがさえ渡る。相手の動きに対応し、隅落としで技ありを奪った。

柔道男子60キロ級決勝で台湾の楊勇緯(右)を攻める高藤直寿(24日)=竹田津敦史撮影
柔道男子60キロ級決勝で台湾の楊勇緯(右)を攻める高藤直寿(24日)=竹田津敦史撮影

 決勝も延長にもつれ込んだが、ベテランらしい戦いで相手に3度の指導を受けさせ、反則勝ち。拳を握り、控えめに喜びを表現した。「高藤らしい、高藤にしかできない優勝。抜群の粘りがあり、いつもと違った執念を見せてくれた。柔道家として駆け引きの天才だった」。日本男子の井上康生監督がたたえた。

 銅メダルに終わったリオデジャネイロ五輪後の5年間で、高藤はあらゆることを見直した。ルーチンワークをやめたのもその一つ。以前は、受け身を取って心身の状態を整えてから、試合に臨むスタイルだった。「ルーチンは本当に必要なのか。試合が始まって投げるまでの間に、ルーチンをしたからといって勝つことはない」と自問自答した。

 体重調整も綿密になった。昨年12月、試合がない時期に、計画的に60キロに減量した。栄養の知識を深め、練習時間を調整した。

 小学1年生の時、テレビで見た現役時代の井上監督らが高藤には輝いて見えた。それから、ずっと抱き続けた金メダルの夢。ついに、かなえてみせた。「豪快に勝つことはできなかったが、これが僕の柔道です」(松田陽介)

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2232043 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/24 23:44:00 2021/07/24 23:44:00 柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿(24日午後8時45分、日本武道館で)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210724-OYT1I50210-T.jpg?type=thumbnail
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