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キング・内村「僕はもう主役じゃない」…後輩の演技見て「もう本当に心配いらない」

  
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 4個目の金メダルを体操の種目別鉄棒で目指した内村航平選手(32)(ジョイカル)の東京五輪は、まさかの落下で幕を閉じた。無念の「キング」は最後まで後輩らに寄り添い、団体総合と、橋本大輝選手(19)(順大)の個人総合での予選トップ通過を見守った。(森田啓文)

鉄棒の演技途中で落下し、肩を落とす内村選手(24日、有明体操競技場で)=三浦邦彦撮影
鉄棒の演技途中で落下し、肩を落とす内村選手(24日、有明体操競技場で)=三浦邦彦撮影

 落下後、再開した演技を終え、硬い表情で会場から離れた。だがすぐに戻り、マスク越しにもわかる笑顔で、団体チームのメンバーを鼓舞し続けた。「男子体操の主将の仕事をしなければ」。その一心だった。

 自国開催の「特別な金メダル」を目標に歩んだ5年間で、試合中に気持ちが切れたことがある。

 両肩痛に悩んでいた2019年の全日本選手権。あん馬から落ち、平行棒も落下した。近くにいた16年リオデジャネイロ五輪のチームメート、加藤凌平選手(27)に「俺、ダメだわ」とこぼした。

 1学年下の佐藤 寛朗ひろあき コーチ(32)に強く言われた。「恥ずかしくないですか。ちゃんとやらないなら、やめた方がいいですよ」

 20年来の親友でもある佐藤コーチは「 叱責しっせき をせずともわかっている」と感じていたが、思わず口にしていた。その後、内村選手は、苦しいときも投げ出さないことを、日々の練習から徹底した。

 金メダルへの夢がついえても、姿勢は変わらなかった。試合後のインタビューに、後輩たちの活躍をたたえながら答えた。

 「彼らの演技を見て、もう本当に心配は要らないなと。五輪を2連覇したのは過去のこと。僕はもう主役じゃない」

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2232212 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/25 05:00:00 2021/07/25 10:09:42 体操男子予選 鉄棒で落下し、種目別決勝に進出できなかった内村航平(24日、有明体操競技場で)=三浦邦彦撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210725-OYT1I50026-T.jpg?type=thumbnail
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