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五輪サッカー「日本―メキシコ」二つの歴史的名勝負

  
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 東京オリンピックのサッカー男子は25日、1次リーグ2戦目が行われ、A組の日本は中米の強豪・メキシコを2―1で撃破した。五輪サッカーでの「日本―メキシコ」といえば……。今回の熱戦を機に、サッカー界で語り継がれてきた二つの名勝負を、改めて振り返りたい。(読売新聞オンライン)

1968年メキシコ大会 3位決定戦

日本 2-0 メキシコ

メキシコ五輪のサッカー3位決定戦で、釜本邦茂が先制シュートを蹴り込む(1968年10月24日)
メキシコ五輪のサッカー3位決定戦で、釜本邦茂が先制シュートを蹴り込む(1968年10月24日)

 日本サッカー史上最高のストライカー・釜本邦茂が、その名を世界にとどろかせた一戦だ。10月24日、アステカ競技場。地元の大声援を背にメキシコが開始から攻め込んだが、日本は粘り強く守ってしのぎ、反撃の機会をうかがった。

 20分、試合が動いた。釜本が杉山隆一のパスを胸で受け、左足で先制ゴールを決める。釜本は、40分にも杉山のパスから、今度は右足を振り抜いて追加点を奪った。後半の立ち上がり、日本はPKを与えたが、これをGK横山謙三が見事にストップ。終盤はメキシコの観衆が地元選手たちへのいらだちを募らせ「ハポン(日本)、ハポン」と大合唱し、日本を応援し始めたと伝えられる。

 このスコアのまま、日本はしっかり守り抜いた。メキシコとの3位決定戦で2得点した釜本は、準々決勝でも2点、大会初戦ではハットトリックを達成しており、銅メダル獲得の立役者となった。五輪の男子サッカーにプロ選手が出場できず、U―23(23歳以下)の年齢制限もなかった時代の快進撃が、東京大会までに日本が獲得した唯一のメダルだ。

2012年ロンドン大会 準決勝

日本 1-3 メキシコ

ロンドン五輪の男子サッカー準決勝後、明暗を分けた日本とメキシコの選手たち(2012年8月7日)
ロンドン五輪の男子サッカー準決勝後、明暗を分けた日本とメキシコの選手たち(2012年8月7日)

 メキシコ大会後、日本が最もメダルに肉薄したのは、9年前のチームだった。東京五輪の日本にもオーバーエージ(OA)枠で加わっている吉田麻也と酒井宏樹の両DFは、ロンドン大会でも主力としてチームを支えていた。メキシコとは8月7日、サッカーの聖地・ウェンブリー競技場での準決勝で対決した。

 大会初戦で優勝候補のスペインを破り、準々決勝ではエジプトを3―0で撃破した勢いそのままに、日本はメキシコ戦の序盤、勢いよく相手陣に攻め込んだ。12分、大津祐樹が鮮やかなミドルシュートを決めて先制。しかし、ここから実力ある選手を多数そろえたメキシコの猛攻にさらされた。31分に追いつかれ、1―1で後半へ。65分に勝ち越し点を許して以降、攻撃的な選手を次々と投入しても挽回できず、終了間際に失点して涙をのんだ。

 快勝したメキシコは、決勝でブラジルを破って優勝を飾った。3位決定戦に回った日本は、ライバルの韓国に屈して4位にとどまった。

東京五輪でのメキシコ戦の勝利を喜ぶ日本選手ら。吉田は左から3人目
東京五輪でのメキシコ戦の勝利を喜ぶ日本選手ら。吉田は左から3人目

東京大会 1次リーグ(2021年)

日本 2―1 メキシコ

吉田麻也 (勝利後に)「メキシコにはずっと負けている。そこをみんな意識していたと思うし、勝ててよかった」

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2234050 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/26 00:31:00 2021/07/26 00:31:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210725-OYT1I50153-T.jpg?type=thumbnail
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