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「不登校に悩む子どもらの励みに」…自宅で過ごした6年、恩師らと乗り越え大舞台に挑む

   
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 不登校を乗り越えたスイマーが、初めての五輪に挑む。28日に競泳男子200メートル背泳ぎの予選に出場する砂間敬太選手(26)(イトマン東進)。自宅で過ごした6年間は水泳と距離を置いた時期もあったが、才能を惜しんだ恩師らの励ましでプールに戻った。「不登校に悩む子どもらの励みに」。目標はメダル獲得だ。(山口佐和子)

五輪直前のレースに出場した砂間選手(6月26日、奈良県大和郡山市で)
五輪直前のレースに出場した砂間選手(6月26日、奈良県大和郡山市で)

 なぜ不登校になったのか、自分でもはっきりわからないという。奈良県大和郡山市立小学校4年の時、急に学校に足が向かなくなった。「何かで休んだ後に理由を聞かれたり、久しぶりに登校して注目されたりするのが嫌になった」。中学卒業まで多くを自宅で勉強するなどして過ごした。

 好きだったはずの水泳さえ嫌になった。川遊びに夢中になる姿を見たカヌー好きの父親に連れられ、3歳で近くのスイミングスクールに通い始めたのが水泳との出会い。順調に記録を伸ばし、ジュニア選手の中で目立つ存在だったが、不登校になるとともにプールからも足が遠のいた。

砂間選手が練習に明け暮れたプールで思い出を語る山本監督(奈良県天理市で)
砂間選手が練習に明け暮れたプールで思い出を語る山本監督(奈良県天理市で)

 「君なら絶対に五輪に行ける」。小学5年の時、コーチから声をかけられてプールに戻った。中学3年時には国体選手に選ばれるほどの活躍ぶりだったが、学校には通えないまま。そんな生活への葛藤から、国体を最後に水泳をやめる決意を固めていた。

 翻意したのは、天理高(奈良県天理市)水泳部の山本良介監督(65)の一言があったからだ。国体への出場を終え、帰りの新幹線を待っていると声をかけられた。「君は日本の宝になるような選手なんだ」。水のつかみ方やキックのタイミングに天性の才能を感じていた山本監督からの誘いに心が動き、進学を決めた。

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2235662 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/26 15:26:00 2021/07/26 15:26:00 男子200メートル背泳ぎ決勝にオープン参加し、笑顔を見せる砂間敬太=スイムピア奈良で2021年6月27日、猪飼健史撮影2021年6月27日撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210726-OYT1I50113-T.jpg?type=thumbnail
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