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メダリストに贈られる「ビクトリーブーケ」、ヒマワリは宮城産…「頑張ったかいがあった」

  
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 東京五輪のメダリストに贈られる「ビクトリーブーケ」に、宮城産のヒマワリが使われている。県や生産者は五輪本番に向け、通常よりも小さい規格のヒマワリを栽培。五輪が延期された1年間を準備期間に充てて生産した花が、表彰台に立つ選手の笑顔に彩りを添えている。(高野陽介)

柔道女子52キロ級の金メダルとブーケを手に、笑顔を見せる阿部詩選手(25日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影
柔道女子52キロ級の金メダルとブーケを手に、笑顔を見せる阿部詩選手(25日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影

 ブーケは日持ちしないなどの理由で、2016年リオデジャネイロ大会では採用が見送られた。しかし、今大会は東日本大震災の復興を支援する意味もあり、宮城産のヒマワリ、福島産のトルコギキョウ、岩手産のリンドウを束ねたブーケが使われることになった。

 19年末に採用が決まると、宮城県内で準備が始まった。ブーケで求められているヒマワリは直径7センチほどと小ぶりだ。「父の日」用などのヒマワリは通常12~15センチ。県農業・園芸総合研究所(名取市)は生産者と協力しながら、小さなヒマワリの生産方法を模索した。

 根が張らないように土の深さを10センチ以下にして密植し、肥料は極力与えない。出荷時に茎が安定するように水の量も制限した。五輪期間中は毎日出荷するため、種植えの時期は5月末~6月中旬に分散した。梅雨の時期は日照時間が短くなり、気の抜けない日々が続いた。

 五輪が延期された昨年、試験的に生産すると、全体の約7割のヒマワリは注文通りのサイズで生産できた。今年は多めに栽培し、必要量を確保した。

 ヒマワリを育てる農家の40歳代の男性は「昨年は冷夏で奇形が多かったが、延期されて、ぶっつけ本番とならず、少しほっとした。今年は順調だった」と話す。

小ぶりに育てたヒマワリの生育状況を確認する小林さん(6日、名取市で)
小ぶりに育てたヒマワリの生育状況を確認する小林さん(6日、名取市で)

 生産者と情報交換しながら準備を進めてきた研究所の小林啓未技師(31)は、「選手がメダルと一緒にブーケを掲げる姿を見た瞬間は本当に感動した。頑張ったかいがあったと思う」と語った。

 8月24日に開幕するパラリンピックでは、ヒマワリの代わりに宮城産のバラが使われ、五輪と合わせて約5000個のブーケが用意される。

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2237393 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/27 08:05:00 2021/07/27 08:05:00 柔道女子52キロ級の金メダルを手に、笑顔を見せる阿部詩(25日午後7時55分、日本武道館で)=竹田津敦史撮影柔道女子52キロ級を制し、金メダルを手に笑顔の阿部詩(25日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210727-OYT1I50016-T.jpg?type=thumbnail
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