ニュース

「今までにないくらい卓球が嫌い」心折れかけた水谷隼、奮い立たせた監督の言葉

  
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 新種目の混合ダブルス決勝は、水谷隼(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)組が中国ペアを4―3で下し、卓球では日本勢初となる金メダルを獲得するとともに、初代王者に輝いた。日本勢の卓球のメダルは通算5個目。水谷は自身3個目、伊藤は2個目。

卓球混合ダブルス決勝、最終第7ゲームでポイントを奪いガッツポーズする水谷隼(右)、伊藤美誠組=大原一郎撮影
卓球混合ダブルス決勝、最終第7ゲームでポイントを奪いガッツポーズする水谷隼(右)、伊藤美誠組=大原一郎撮影
金メダルを手にする水谷隼(左)、伊藤美誠組
金メダルを手にする水谷隼(左)、伊藤美誠組

 日本卓球界の悲願がついに、かなった。日本勢が得意とする混合ダブルスで水谷・伊藤ペアが頂点に上り詰めた。

 フルゲームの熱戦となった中国との決勝。8連続得点を奪うなど、完全に勢いに乗り、最後は強敵を力でねじ伏せた。

 ペアをリードする立場の水谷は今回、シングルスに出場せず、団体戦のエースという立場でもない。団体戦要員という実質3番手で代表の座をつかんだが、新たに輝ける場所が新種目の混合ダブルスだった。

 2019年、2枠あるシングルス代表の座は、丹羽孝希(スヴェンソン)との争いに敗れた。逆転を狙った選考対象大会が中止になる不運、ボールが見えづらい目の不調にも見舞われて心は折れかけていた。「今までにないくらい卓球が嫌い」とネガティブな言葉が口をついた。

 20年1月上旬の代表発表前、男子の倉嶋洋介監督は代表3人目を選ぶに当たり、頭を悩ませていた。リオ五輪のシングルス銅メダル、団体銀メダルの実績、過去3大会出場の豊富な経験がある水谷は何ものにも代えがたい。ただ、戦う意志を確認する必要があった。

 年末年始に水谷を数回呼び出し、長時間にわたって語り合った。「混合でメダルを取って、全3種目でメダルを取る初の日本人になればいいじゃないか」。奮い立たされたベテランは、集大成の五輪に臨む決意を固めた。準々決勝のドイツ戦では、劣勢をはね返すフォアハンド、チキータレシーブで逆転勝利を呼び込んだ。中国との決勝でも伊藤をリードし、日本に初の金メダルをもたらした。(今井恵太)

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2237149 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/27 05:00:00 2021/07/27 11:36:37 卓球混合ダブルス決勝 中国の許昕、劉詩●(アメかんむりに文)組を破り、金メダルを獲得した水谷隼(右)、伊藤美誠組 (26日、東京体育館で)=大原一郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210727-OYT1I50063-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「卓球」のニュース

オリンピック 新着ニュース