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「海の神様にありがとう」…5か国語操るサーフィン「銀」五十嵐カノア、大波求め転戦

 
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 サーフィン男子で、五十嵐カノア選手(23)(木下グループ)が銀メダルに輝いた。日本人の両親を持つ米国生まれのトップサーファーは、5か国語を操り、世界の波に挑んできた。

サーフィン男子の銀メダルを手にする五十嵐カノア(27日、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで)=守谷遼平撮影
サーフィン男子の銀メダルを手にする五十嵐カノア(27日、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで)=守谷遼平撮影

 台風が接近する中、釣ヶ崎海岸(千葉)の高い波をとらえた。ダイナミックな技を次々に決めた後、「金メダルが取れなくて悔しいけど、海の神様にありがとうと思った」と話した。

 サーフィンを愛する両親は1995年、東京から米カリフォルニア州に移住した。2年後、生まれた子にハワイ語で「自由」を意味する「カノア」と名づけた。父、勉さん(57)は「ハワイはサーフィンの『聖地』だし、日米の中間にある。両国の懸け橋となるサーファーに」と願った。

サーフィン男子で銀メダルを獲得した五十嵐カノア(27日、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで)=守谷遼平撮影
サーフィン男子で銀メダルを獲得した五十嵐カノア(27日、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで)=守谷遼平撮影

 初めて波に乗ったのもハワイだった。3歳の誕生日に6フィート(約183センチ)のサーフボードを買ってもらい、1回目から転ばずに立ち続けた。滑り台を楽しむ子のように「もう一回」と何度もせがんだ。

 米国で練習をしながら、トップ選手に成長。大波を求めて世界を回るようになると日本語、英語に加え、ポルトガル語、スペイン語、フランス語も覚えた。

 国境を感じさせない身軽さだが、日本代表として出場することに迷いはなかった。「両親も親戚も自分も100%日本人。気持ちに従って決めた」

 NHKの子ども向け番組や演芸番組「笑点」を見て育ち、遠征先には今も、真空パック入りの「切り餅」を持参し、力をつけている。

 この日の試合後、こう語った。「初の五輪で良いサーフィンを見せることができ、日本のためにメダルも取れた。一人でもサーフィンをしたくなった人がいたら、本当にうれしい」

(森田啓文)

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2239682 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/27 22:03:00 2021/07/27 22:03:00 サーフィン男子 銀メダルを手にする五十嵐カノア(27日、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで)=守谷遼平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210727-OYT1I50217-T.jpg?type=thumbnail
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