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顔面蒼白で投げる後藤、エース上野「自分がやると奮い立たせてもらった」…ソフト五輪連覇

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 東京五輪は第5日の27日、2008年北京大会以来の実施となったソフトボールで、日本が米国との決勝を2―0で制し、「連覇」を達成した。柔道男子81キロ級で前回大会銅メダルの永瀬 貴規たかのり (27)(旭化成)は、決勝でサエイド・モレイ(モンゴル)に勝って優勝。男子は競技初日から4日連続の「金」で、無差別を含む8階級で行われた1984年ロサンゼルス大会と並ぶ最多の4個となった。

 新競技のサーフィンは、男女ともメダルを獲得した。男子の五十嵐カノア(23)(木下グループ)が銀で、女子の都筑 有夢路あむろ (20)が銅。重量挙げ女子59キロ級では、安藤美希子(28)(FAコンサルティング)が銅メダルだった。テニス女子シングルスは、開会式で聖火リレーの最終走者を務めた世界ランキング2位の大坂なおみ(23)(日清食品)が、3回戦で敗退した。

 今大会、日本の金メダルは10個に到達した。

ソフトボール決勝、金メダルに輝き喜び合う上野由岐子(右から3人目)ら日本の選手たち(27日、横浜スタジアムで)=冨田大介撮影
ソフトボール決勝、金メダルに輝き喜び合う上野由岐子(右から3人目)ら日本の選手たち(27日、横浜スタジアムで)=冨田大介撮影

 悲願の「連覇」を果たし、宇津木麗華監督(58)はエースの上野由岐子(39)(ビックカメラ高崎)をしっかり抱き締めた。監督は泣きじゃくっていた。笑っていた上野の顔も涙でゆがんだ。

 先発は上野。重圧も桁違いの決勝のマウンドは「自分が背負っているもの。『投げられなくなるまで投げてやる』という思いだった」。2点リードの六回、走者を出して20歳の後藤 希友みう (トヨタ自動車)の救援を仰ぎ、「後藤が顔面 蒼白そうはく で投げているのを見て、逆に『自分がやる』と奮い立たせてもらった」。最後はルールで認められている再登板で上野が締めた。

 2008年の北京大会で、日本は上野の力投で初優勝。しかし、宇津木監督は「子どもたちはソフトボールから離れた。それが現実」と振り返る。既に12年ロンドン大会以降の実施種目除外が決まっていた。東京大会の追加種目として「復活」したが、24年パリ大会で外される。東京の「金」は未来のためにも必要だった。

 監督の中で五輪の柱も、今後の日本ソフトボールを左右するカギも、長く師弟関係にある上野だった。意欲が薄れているとみれば励まし、「批判されたら私が背負う」と腹をくくって代表合宿中に上野の個人調整を認め、体調管理を助けた。「上野と一緒にプレーさせることで、次世代の土台を作る」と考え、あえて後藤を代表入りさせた。後藤は「上野さんを超えられるまで絶対に諦めない」と話すようになった。

 上野は「前回の金と違い、地元開催でプレッシャーも大きかった。麗華監督に恩返しできてよかった」と喜んだ。胴上げは3度。ベテランと若手が声と力を合わせて宇津木監督を宙に舞わせ、バトンは確かに受け継がれた。(星聡)

表彰台で金メダルを手にする日本の選手たち(27日、横浜スタジアムで)=里見研撮影
表彰台で金メダルを手にする日本の選手たち(27日、横浜スタジアムで)=里見研撮影
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2240187 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/28 02:51:00 2021/07/28 06:38:44 ソフトボール決勝 米国を破って金メダルに輝き、喜び合う上野由岐子(右から3人目)ら日本の選手たち(27日、横浜スタジアムで)=冨田大介撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210728-OYT1I50059-T.jpg?type=thumbnail
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