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ママ寺田 走って発信…引退、出産、ラグビー経て復帰

  
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 31日に行われる陸上女子100メートル障害予選に、寺田明日香選手(31)(ジャパンクリエイト)が登場する。引退、結婚、出産、他競技への転向、そして現役復帰。曲折を経て五輪にたどり着いた「ママアスリート」は、その発言や社会活動でも注目を集めてきた。(南恭士)

次世代を育成/「多様性大切」

31日、100障害

 15日の陸上日本選手団の結団式。代表してマイクを握った寺田選手は「子供たちに、スポーツを通じて人生を豊かにできると伝えたい」と抱負を語った。

寺田明日香選手
寺田明日香選手

 2008年から日本選手権で3連覇。若くして頂点に上り詰めながら、度重なるケガや摂食障害に苦しみ、23歳で現役を引退した。結婚して早稲田大に進み、14年に長女、果緒さん(6)を出産した。

 その後、7人制ラグビーを経て、ハードルに復帰。活動を支えてきた夫のスポーツコンサルティング会社社長、佐藤峻一さん(38)は、その道のりを「決して回り道ではなかった」という。

 復帰後、自らをサポートしてもらうため新たにつくった「チームあすか」は、峻一さんがマネジャーを務め、コーチ、トレーナー、栄養士などを寺田選手が自ら思いを伝えて集めた。ラグビーを経験し、ポジションごとに専門家が協力する効率性を学んだのが結成した理由の一つ。コーチの高野大樹さん(32)は「いろんな目で自分を見てもらうという柔軟な考え方を持っている。チームが連携してパフォーマンス向上につなげられている」という。

 小学1年生になった果緒さんもチームの一員だ。記録を出せば一緒にうれし泣きし、負ければ悔しがる。娘との時間を大事にし、週4日、集中的に練習する。

 寺田選手の言動が注目されるのは、子育て中のトップアスリートだから、というだけではない。

 次世代アスリートの育成を見据え、クラウドファンディングで中高生らを集めたキャンプを実施。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗・前会長が女性 蔑視べっし と受け取れる発言をした際には、「“多様性”を大切にしている現代社会においては、残念なご発言」とツイッターに書き込むなど、女性として、アスリートとして発信も続けてきた。

 「社会的に意義のあることをやっているから、支えがいがある。女性競技者の身近なロールモデル(手本)として、いろんな人に目標を与え、幸せにできるのが彼女」と峻一さん。五輪で目標とする決勝進出を果たせば、その人数は大きく増えることになる。

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2244343 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/29 15:00:00 2021/07/29 15:35:32 陸上・日本選手権兼東京五輪代表選考会第3日。女子100メートル障害で11年ぶりに優勝し、笑顔を見せる寺田明日香。初の五輪出場へ前進した。大阪市のヤンマースタジアム長居で。2021年6月27日朝刊「ママ寺田 初の五輪「手中」 100障害 引退、出産、転向経て」掲載。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210729-OYT1I50119-T.jpg?type=thumbnail
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