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[HEROES]トラブルも乗りこなす…サーフィン男子 イタロ・フェヘイラ(ブラジル)

 
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 新競技サーフィンの男子で、27歳が五十嵐カノア(木下グループ)、大原洋人の日本勢を退けて、頂点に立った。良質な波が多くサーフィンの盛んな南米・ブラジルの面目が立つ「初代五輪王者」だった。

サーフィン男子で金メダルを獲得し、大喜びのイタロ・フェヘイラ(27日、釣ヶ崎海岸で)=守谷遼平撮影
サーフィン男子で金メダルを獲得し、大喜びのイタロ・フェヘイラ(27日、釣ヶ崎海岸で)=守谷遼平撮影

 五十嵐との決勝では開始直後の空中技で板が真っ二つに折れるハプニングがあった。チームスタッフが慌てて代わりの板を用意したが、2019年の世界王者は全く落ち着きを失わず、台風の影響で荒れる海面を自在に動き回って、鋭いターンやトリックを連発した。

 ハプニングには慣れている。19年に宮崎で行われた国際大会で、フェヘイラは来日途上、米国でパスポートなどが入ったリュックを盗まれた。領事館に駆け込んで許可をもらうと、飛行機を乗り継いで会場に直行。自分の試合はすでに始まっていたが、滑り込むように会場入りし、チームメートのボードを借りると、機内ではいていたデニムの半ズボンのまま猛然と海に飛び込み、残り半分ほどの時間で演技して優勝した。陽気なブラジル人のイメージそのものだが、「あれで精神的にも強くなった」と振り返る。

 ブラジル北東部の海岸沿いの田舎町で生まれ育った。決して裕福な家ではなく、子供の頃は、板の代わりに漁師の父が持っていたクーラーボックスの上に乗って、サーフィンの感覚を養った逸話を持つ。この日は五十嵐らと並んで、金メダルを掲げ、「五輪の歴史の一部になれたよ」と喜びに浸った。(畔川吉永)

ブラジル 王国の様相…24年大会 会場はタヒチ

 フェヘイラら3人が世界ランク1~3位を独占し、「ブラジリアン・ストーム」と呼ばれるなど、サーフィン界で活躍が際立つブラジル。スラム街から世界王者に上り詰めたスター選手もいて、サッカー同様、人気スポーツとなっている。

 女子は今回、都筑 有夢路あむろ が3位と健闘したが、金に輝いたカリッサ・ムーア(米)ら欧米、豪州勢が目立っている。

 悪天候にもかかわらず、会場には海外メディアの姿が多く、新競技に対する関心は高かった。パリ五輪では地球の反対側の仏領ポリネシアのタヒチが舞台となり、注目度はさらに上がりそうだ。

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2244674 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/29 15:00:00 2021/07/29 15:05:57 サーフィン男子 胴上げされて喜ぶ金メダルを獲得したイタロ・フェヘイラ(27日、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで)=守谷遼平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210729-OYT1I50114-T.jpg?type=thumbnail
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