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9分35秒の決勝制したウルフ、精根尽き果て畳に崩れ落ちる…「僕の持ち味は泥臭い柔道」

  
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 男女各1階級が行われ、男子100キロ級のウルフ・アロン(了徳寺大職)と女子78キロ級の浜田尚里(自衛隊)が、ともに初優勝。ウルフは決勝で趙グハム(韓国)に延長の末、一本勝ち。世界選手権、体重無差別の全日本選手権に加えて五輪も制し、男子8人目の「柔道三冠」を達成した。

柔道男子100キロ級決勝を制し、感極まるウルフ・アロン(29日、日本武道館で)=里見研撮影
柔道男子100キロ級決勝を制し、感極まるウルフ・アロン(29日、日本武道館で)=里見研撮影

 9分35秒に及ぶ決勝を制し、ウルフが畳に崩れ落ちた。「僕の持ち味は泥臭い柔道。最後まで貫けた」。精も根も尽き果てていた。

 父が米国人で、母が日本人。東京の下町で生まれ、6歳で柔道を始めた。スタミナ抜群で粘り強く、早くから男子代表の井上康生監督(43)の目に留まっていた。

 井上監督は2013年、高校選手権を視察した。敗戦で泣きじゃくるウルフに近づき、慰めていたトレーナーの前村良佑さん(32)に言った。「彼は将来、日本柔道の宝になる。ここで腐らないようにしてください」

 軽量級や中量級は、速さと技がものをいう。最重量の100キロ超級はパワー。100キロ級は全てを求められるから、勝つのも難しい。00年シドニー五輪100キロ級で優勝した井上監督は、自身以降の五輪王者不在に終止符を打つため、弱点を見つければ諦めずに克服しようとするウルフを、東京五輪に向けたキーマンとみていた。「どういう結果でも勝てればいいと思っていた」とウルフ。執念で、壁を突き破った。(松田陽介)

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2245850 0 東京オリンピック 2021/07/29 22:03:00 2021/07/29 23:08:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210729-OYT1I50186-T.jpg?type=thumbnail
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