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浜田 寝技の女王 女子78キロ…柔道

  
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30歳初舞台「サンボ」で進化

「もっと強く」

柔道女子78キロ級決勝、フランスのマドレーヌ・マロンガ(左)を寝技で攻める浜田尚里=竹田津敦史撮影
柔道女子78キロ級決勝、フランスのマドレーヌ・マロンガ(左)を寝技で攻める浜田尚里=竹田津敦史撮影

 「寝技の女王」の名を全世界にアピールした。寝技からの攻めで4試合を圧勝。海外のライバルが誰もまねできない完璧な戦いで、女子78キロ級の浜田が金メダルを勝ち取った。

 初の五輪舞台。しかも30歳と遅咲きだが、浜田の寝技は大いに警戒されていた。2年前に同じ日本武道館で行われた世界選手権決勝で浜田を下していたマロンガも当然頭に入れていた。立ち技で勝負を決めようと前に出たが、浜田はその上を行っていた。 あり 地獄のように地上戦に引きずり込み、抑え込みに成功。「絶対に逃がさない」。開始わずか1分9秒で決着をつけ、「あまり他の国際大会や世界選手権と変わらない気持ちだった」と淡々と喜びをかみしめた。

 山梨学院大までは無名の存在だったが、その頃から寝技の才能が少しずつ開花し始めていた。元々短距離走も得意で、50メートルは7秒を切る俊足。所属先の池田ひとみコーチは選手時代に山梨学院大に出稽古に行った際、大学1年だった浜田に抑え込まれたことがあったという。「とにかく力が強くて、瞬発力が違う。得意の形に入られると逃げられない『技力』があった」と池田コーチは振り返る。

 さらに、柔道に役立てようと大学時代に練習していたロシアの格闘技「サンボ」が幅を広げた。ここで関節技などの攻防を習得。2014年にはサンボの世界選手権で優勝するなどみるみる上達した。

 普段は物静かだが、畳に上がれば性格が一変し、闘争本能が全開になる。「まだ技術は良くなる。もっと強くなれる」。世界屈指の寝技師は、金メダルを手に進化する。(松田陽介)

 ◆ サンボ =ロシアで、1920年代に陸軍と警官の訓練を目的として生み出された格闘技。柔道やレスリングなどの要素が取り込まれており、投げ技や関節技などで勝敗を競う。競技名は、ロシア語で「自己防衛」という言葉の頭文字をとったもの。

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2246391 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/30 05:00:00 2021/07/30 05:00:00 柔道女子78級決勝 フランスのマドレーヌ・マロンガ(下)を破って金メダルを獲得した浜田尚里(29日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210730-OYT1I50007-T.jpg?type=thumbnail
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