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素根 組み手自在 けんか四つ 持ち味発揮…柔道

  
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 男女各1階級が行われ、女子78キロ超級で初出場の 素根輝そねあきら (パーク24)が優勝した。決勝は2012年ロンドン大会金メダリストのイダリス・オルティス(キューバ)に延長の末、指導累積による反則勝ちを収めた。日本女子の最重量級制覇は04年アテネ大会の塚田真希以来。世界選手権、体重無差別の全日本女子選手権、五輪のタイトルを獲得したのは、阿武教子、塚田に続く3人目。男子100キロ超級の原沢 久喜ひさよし (百五銀行)は準決勝で優勝したルカシュ・クルパレク(チェコ)に敗れ、3位決定戦でも前回王者のテディ・リネール(仏)に及ばず、2大会連続のメダル獲得はならなかった。

78キロ超級決勝 延長反則勝ち

柔道女子78キロ超級決勝、キューバのイダリス・オルティス(左)を破り、金メダルを獲得した素根輝(30日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影
柔道女子78キロ超級決勝、キューバのイダリス・オルティス(左)を破り、金メダルを獲得した素根輝(30日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影

 スピード化の女子最重量級の潮流に乗り、身長1メートル62と、この階級では小柄な素根が金メダルを勝ち取った。「信じられない気持ちだった。小さくても、努力すれば必ず勝てることを証明したいと思っていた」。うれし涙は、やがて笑顔に変わった。

 決勝で対戦したオルティスはロンドン五輪の金を含む過去3大会メダルの実力者だが、「組み手を徹底して先に攻めることだけ考えた」。けんか四つの相手の懐に入ってプレッシャーを与え続け、釣り手の位置を変幻自在に変えた。時間無制限の延長に突入しても、「3倍努力」をモットーに培った持久力が生きた。根負けしたオルティスに三つ目の指導が与えられ、8分52秒の戦いに決着がついた。

 豊富な運動量に加え、軽量級顔負けのスピードで、背負い投げや大内刈りを連続で繰り出す。妥協しない組み手も持ち味の一つだ。16歳で全日本選抜体重別選手権を制するなど頭角を現していたが、朝比奈沙羅らライバルの壁を突破できずにいた。きっかけは、全日本柔道連盟の山下泰裕会長の言葉だった。2018年に強化合宿を視察した山下会長から「今は手が上がらないかもしれないけど、だんだん力がついて釣り手が好きになる。もっと釣り手を使えるように」とけんか四つに対する組み手を助言された。翌年に世界選手権を初制覇した素根は、今もその言葉を忘れていない。

 「何があっても努力する大切さを今回、改めて感じた」と素根。3年後のパリ五輪はもちろん、その先も期待できる存在。21歳の若き金メダリストが誕生した。(松田陽介)

  日本女子・増地克之監督 「(2019年11月に代表に内定し)素根は日本選手の中で一番、この五輪を待たされた選手。五輪が開催されるかどうかも含めて、非常に苦しかったと思う。3倍努力が彼女のモットー。素晴らしい結果を残してくれた」

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2249759 0 東京オリンピック 2021/07/31 05:00:00 2021/07/31 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210731-OYT1I50021-T.jpg?type=thumbnail
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