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小学生からのライバル瀬戸・萩野、涙のち笑顔…200個メ4位・6位「共に泳げる喜びが力に」

  
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 決勝では、男子200メートル個人メドレーの瀬戸大也(TEAM DAIYA)が1分56秒22で4位、萩野公介(ブリヂストン)が1分57秒49で6位だった。優勝は汪順(中国)。男子200メートル背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)は1分57秒32の7位。エフゲニー・リロフ(ロシア・オリンピック委員会=ROC)が五輪新記録で100メートルとの背泳ぎ2冠を達成した。女子200メートル平泳ぎは、タチアナ・スクンマカー(南アフリカ)が2分18秒95の世界新で金メダル。女子100メートル自由形はエマ・マキオン(豪)が五輪新で制した。準決勝では、男子100メートルバタフライの水沼尚輝(新潟医療福祉大職)が全体10位で敗退した。

 予選では、女子400メートルメドレーリレーの日本(小西、渡部、池江、五十嵐)が3分57秒17の全体6位で、男子400メートルメドレーリレーの日本(入江、武良、水沼、中村)が3分32秒02の全体5位で、そろって8月1日の決勝へ進出した。

ライバル「2人で泳げて幸せ」

 3レーンを泳いだ瀬戸が、7レーンの萩野に向かっていく。萩野が「神様がくれた贈り物」とまで言った東京五輪での決勝。同じ1994年生まれの2人は、コースロープ越しに、健闘をたたえ合うように抱き合った。

男子200メートル個人メドレー決勝を終え、笑顔を見せる4位の瀬戸大也(左)と6位の萩野公介=里見研撮影
男子200メートル個人メドレー決勝を終え、笑顔を見せる4位の瀬戸大也(左)と6位の萩野公介=里見研撮影
得意の平泳ぎで加速する瀬戸
得意の平泳ぎで加速する瀬戸
背泳ぎではトップのタイムを記録した萩野
背泳ぎではトップのタイムを記録した萩野

 持ち味を存分に発揮した200メートル個人メドレーだった。瀬戸は得意の平泳ぎで上位に出て、銅メダルまで0秒05に迫る意地を見せた。萩野も背泳ぎで決勝8選手の最速となる28秒62をマーク。「出せる力は出し切れた」と瀬戸が言えば、萩野も「自分のやりたいレースができた」。全力を尽くした心地よい疲労感があった。

 始まりも「2個メ」だった。小学3年生で初めて対戦し、萩野が大差で勝った。「天才」と呼ばれた萩野の後を瀬戸が追い、いつしか2人は日本の双璧となっていた。リオデジャネイロ大会は400メートル個人メドレーで萩野が金、瀬戸が銅に輝いた。

 しかし、その後は苦しんだ。萩野は2019年に3か月の休養。瀬戸は昨秋、女性問題で活動停止処分を受けた。2人とも傷だらけでたどり着いた五輪だった。萩野は大会前、「泳ぎで人生を表現したい」と言った。瀬戸も、どん底からはい上がる覚悟を泳ぎで示すと決めていた。

 そろって五輪、世界選手権の決勝で泳ぐのは17年以来だった。レースが終わり、準決勝後は号泣した萩野も、瀬戸も、笑っていた。萩野は「水泳を続けて本当に良かった。大也と泳げて、それ以上の幸せはない」。不振だった瀬戸も、「公介と泳げる喜びが力になった」と語った。小学生の時から続くライバル物語には、メダルの有無だけでは語れないスポーツの価値が確かにあった。(工藤圭太)

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2249820 0 東京オリンピック 2021/07/31 06:39:00 2021/07/31 08:41:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210731-OYT1I50037-T.jpg?type=thumbnail
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