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レベル高い正GK争い制した谷晃生、PKを見事に止めてヒーローに

  
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 東京五輪のサッカー男子は31日、ニュージーランドとの準々決勝をPK戦の末に制し4強入りを果たした。

自分を信じ、2本目をストップ

PK戦でニュージーランドの2人目のキックを止めるGK谷晃生(31日、カシマスタジアムで)=中嶋基樹撮影
PK戦でニュージーランドの2人目のキックを止めるGK谷晃生(31日、カシマスタジアムで)=中嶋基樹撮影

 ゴールキーパーの谷 晃生(こうせい) (湘南)がヒーローになった。PK戦の2本目。シュートコースを読み切り、右へ跳んではじき出した。この好セーブが、相手に重圧をかけたのだろう。ニュージーランドは3人目も外し、日本は4人目の吉田麻也(サンプドリア)まで全員が決めて決着がついた。

 「ホッとしてます」と、谷は試合後にほほ笑んだ。事前に、相手キッカーの特徴を書いた紙を見せられたが「いろいろ書いてあって、覚えきれなかった」と頭をかく。結局、川口能活・GKコーチは「お前の判断でやればいい」と送り出してくれた。自身の感覚を信じたセーブで、チームの勝利をたぐり寄せた。

 120分間の攻防でも、谷は終始、安定感のあるプレーを続けた。センターバックの吉田、冨安健洋(ボローニャ)らと意思を通わせ、1メートル91のエースFWを擁する相手の高さに対抗。攻め込まれることはあっても、致命的なピンチは招かなかった。「無失点で終わったことが勝ちにつながった」と、谷は胸を張った。

 日本の五輪代表は長らく、GKの人材難が課題だった。経験がものをいうポジションだけに、Jリーグに若手を起用しているクラブが少なく、オーバーエージ(OA)枠でGKを招集して出場した大会もあった。今回の代表は、異例の豊作だ。谷だけでなく、大迫敬介(広島)と鈴木 彩艶(ざいおん) (浦和)の2人も、所属クラブでは正GKとして活躍している。層の厚いGK争いを制した力が、五輪の舞台で遺憾なく発揮されている。

 それにしても、開始10分に遠藤航(シュツットガルト)が絶好機でシュートを外した時点では、こんなにもゴールが遠く、長くて重苦しい試合になろうとは、誰も思わなかったことだろう。強豪ぞろいの1次リーグを3連勝で突破した日本の勢いはなく、負けたらメダルの可能性が消滅する一発勝負のトーナメントならではの、試練の一戦だった。

 「きょうは谷選手がチームを救ってくれた。次は150%の力を出して、チームを勝たせたい」。エースの久保建英(レアル・マドリード)は、そう誓った。日本の五輪代表史上最強と呼ばれるチームは、大苦戦を経験して、さらにたくましくなったはずだ。(読売新聞オンライン)

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2251667 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/31 22:18:00 2021/08/01 01:01:14 サッカー男子準々決勝 日本対ニュージーランド PK戦でニュージーランドの2本目のシュートを止めたGKの谷晃生(31日、カシマスタジアムで)=中嶋基樹撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210731-OYT1I50188-T.jpg?type=thumbnail
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