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【独自】選手ら輸送アプリ、トラブル相次ぐ…運転手や配車は「紙」頼み

   
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来ぬバス、行き先誤り

 東京五輪の選手や大会関係者らをアプリなどを使って効率的に送迎する輸送システムでトラブルが相次いでいる。選手が目的地と違う場所に案内されたケースもあり、大会組織委員会が改善にあたっている。送迎を担う一部の運転手らは、地図や紙の伝票を使って対応しているという。

選手村周辺を通行する大型バス(7月29日、東京都中央区で)
選手村周辺を通行する大型バス(7月29日、東京都中央区で)

 「システムに頼ると道を間違える可能性があるので、使うのが怖い」。大会関係者の送迎を担当するバスの男性運転手があきれた様子で語った。

 今大会では、選手らの送迎に使用されるバスは1日最大約2200台に上り、運転手は全国から集められた。組織委は効率的な送迎を実現するためにIT技術を使った輸送システムを導入。専用アプリが入ったタブレット端末にバスの停車場所や選手村などの経由地、競技会場などの目的地を登録して運転手に渡し、運転手は端末のルート案内などに従って運行する仕組みだった。

 ところが、目的地に到着する前にルート案内が終了したり、ルートが勝手に変わったりするトラブルが多発した。大会関係者によると、一部の運転手はルート案内機能を使わず、地図で行き先などを確認し、運行にあたっているという。その結果、行き先変更や待機時間などの細かい指示が伝わらず、別の目的地に選手を運んだり、選手の滞在先にバスが来なかったりする事態も起きた。

 輸送システムの配車アプリでもトラブルが起きている。

 アプリは、各国の競技団体役員らに付きそうボランティアらに貸与されたスマートフォンに入っており、ボランティアは組織委が示すスケジュールに従って、アプリを使って送迎車を予約する。

 しかし、一部で不具合が起き、ボランティアが紙の伝票に翌日の配車時間を書くなどして車を手配しているケースがある。

 バスの車両基地で働く男性は「IT技術を使った最先端の大会になるとうたわれていたのに、こんな状態とは思わなかった」と語る。

 組織委の担当者は「バスの運行や配車に問題が生じていることは把握している。現在、急速に改善が進んでいる」としている。

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2251891 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/01 05:00:00 2021/08/01 10:51:14 選手村周辺を通行する大型バス(29日午後3時46分、東京都中央区で)=前田尚紀撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210731-OYT1I50209-T.jpg?type=thumbnail
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