ニュース

屈辱、パリで晴らす…柔道混合団体「銀」 

  
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 新種目の混合団体が行われ、決勝で日本(新井千鶴=三井住友海上、 むかい 翔一郎=ALSOK、 素根輝そねあきら =パーク24、ウルフ・アロン=了徳寺大職、 芳田よしだ 司=コマツ)はフランスに1―4で敗れ、銀メダルに終わった。柔道の全日程が終了し、日本は個人戦を含めて金9、銀2、銅1の計12個のメダルを獲得した。個人戦のメダル11個は、12個を獲得した2016年リオデジャネイロ大会に次ぐ好成績だった。

大野まで回せず終戦

柔道混合団体決勝第5試合、フランスのサラレオニー・シシケ(左)に敗れ、うつむく芳田司=守谷遼平撮影
柔道混合団体決勝第5試合、フランスのサラレオニー・シシケ(左)に敗れ、うつむく芳田司=守谷遼平撮影

 日本にとっては衝撃的な敗戦だ。混合団体決勝でライバルの柔道大国フランスに完敗。歓喜に沸く相手とは対照的に、日本の選手は険しい表情で畳を下りた。

 個人戦男女14階級のうち9階級を制した日本は優勝の大本命だったが、団体戦の行われる男子90キロ級の向と女子57キロ級の芳田は優勝を逃していた。不安要素は確かにあった。

 その綻びが決勝で出てしまった。事前の抽選で決まるオーダーで、 先鋒せんぽう の女子70キロ級金メダリスト新井が敗れた後、向が延長戦で相手の隅落としに沈み、一本負け。女子78キロ超級金メダルの素根が1勝を取り返したが、ウルフは男子100キロ超級3連覇を逃したテディ・リネールに完敗した。1勝3敗で迎えた女子57キロ級。芳田が内股で技ありを奪われた後に攻め返せず、最後の男子73キロ級、大野将平(旭化成)が登場できないまま、まさかの敗戦が決まった。

 混合団体は世界選手権でも実施され、日本はここまで4大会連続で制していた。選手層も厚く、死角はないとみられていた。混合団体を見据え、向らは4月に2大会に連戦するなど、対策は積んできた。それでも、個人戦の激闘から間もないチームは数々のけがを抱えていた。「みんな体がぼろぼろで大変だった」と向。五輪と世界選手権の差はそれほどに大きかった。

 日本武道館で行われた1964年の東京五輪無差別で、オランダのアントン・ヘーシンクに優勝を許した日本。57年の時を経て、競技最終日に悪夢が待っていた。「柔道は一見、金メダルを取れるという印象を与えたと思うが、団体戦の決勝で敗れたことが、今の世界の現状だと思う」。日本男子の井上康生監督が冷静に指摘した。ここからパリに向けた新たな戦いが始まる。(松田陽介)

  日本女子・増地克之監督 「日本だけでなく世界中がメダルを取ろうと必死になっていると改めて感じた。次の宿題を課せられた」

  ◆混合団体= 東京大会からの新種目。男子が73キロ、90キロ、90キロ超、女子が57キロ、70キロ、70キロ超の計6階級で争い、どちらかが4勝した時点で終了する。3勝3敗となった場合は、無作為に選ばれた階級の選手同士による代表戦を行う。世界選手権でも2017年から実施され、日本が4連覇している。日本は今大会、各階級2人ずつ計12人をエントリーし、全員が銀メダルを授与された。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2251898 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/01 05:00:00 2021/08/01 05:00:00 第5試合(女子57キロ級)フランスのサラレオニー・シシケに敗れ、うつむく芳田司(31日、日本武道館で)=守谷遼平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210801-OYT1I50003-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「柔道」のニュース

オリンピック 新着ニュース