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コーチ陣批判のベラルーシ選手が羽田で保護求める…「亡命したい」

   
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 【モスクワ=田村雄】東京五輪の陸上女子200メートルに出場する予定だったベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)が1日午後8時頃、羽田空港で帰国便への搭乗を拒否し、「亡命したい」として警察に保護を求めた。ロイター通信などによると、ツィマノウスカヤ選手は、コーチ陣を批判したことで帰国を命じられていた。

1日、羽田空港で、警察官と話すベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(中央)=ロイター
1日、羽田空港で、警察官と話すベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(中央)=ロイター

 ベラルーシでは、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領の強権支配が続き、抗議するスポーツ選手らが拘束などの弾圧を受けている。ベラルーシの人権団体「スポーツ連帯基金」は1日、SNSで、ツィマノウスカヤ選手が「(帰国後)投獄されると恐れている」として、近く、欧州諸国へ亡命を申請する意向であることを明らかにした。

本人が「国際オリンピック委員会(IOC)に支援を求める」と語る動画も投稿した。

 ツィマノウスカヤ選手は自身のインスタグラムで、予定になかった1600メートルリレーにコーチ陣が無断で出場をエントリーしたと訴えた上で「上層部は選手らに敬意を払わねばならない」などと批判していた。

 警察幹部によると、ツィマノウスカヤ選手は警察官らと警視庁東京空港署に移動した後、2日午前、別の施設に向かったという。IOCは2日、公式ツイッターで、IOCと大会組織委員会がツィマノウスカヤ選手と面会したと明らかにし、対応を協議すると説明した。

 ベラルーシの反政権派の象徴的存在であるスベトラーナ・チハノフスカヤ氏はツイッターで、ツィマノウスカヤ選手が「国際的な保護を受け、五輪に参加し続ける権利がある」と訴えた。

IOC「選手の安全を確保し、適切に対応したい」

 国際オリンピック委員会(IOC)と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は2日午前、東京都内で記者会見を開き、1日夜と2日朝の2度にわたり、ツィマノウスカヤ選手から事情を聞いたことを明らかにした。

 IOC広報担当のマーク・アダムス氏によると、ツィマノウスカヤ選手は1日、他のベラルーシ選手たちと東京・羽田空港から帰国の途につく前に保護を申し出た。同行していた組織委職員が応対した。

 IOCはベラルーシの国内五輪委員会に対し、文書で経緯の報告を求めたといい、アダムス氏は「選手の安全を確保したい。引き続き事情を聞いて、適切に対応したい」と述べた。

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