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「ミスしない男」と呼ばれ、安定した演技で銅メダル…恩師は「体の線が細く目立たなかった」

  
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 東京五輪は1日、体操男子種目別で、あん馬に出場した千葉県・習志野高校出身の萱和磨選手(24)が銅メダルを獲得した。ボクシング女子フライ級では、成田市出身の並木 月海つきみ 選手(22)が準々決勝で勝利し、メダル獲得を確実にした。陸上競技の男子走り高跳びの決勝に出場した専大松戸高校出身の戸辺直人選手(29)は、2メートル24で13位に終わった。千葉市美浜区の幕張メッセではレスリングが始まり、女子76キロ級で松戸市在住の皆川博恵選手(33)が準決勝で敗れた。

体操男子種目別あん馬決勝で演技する萱和磨選手(1日、有明体操競技場で)=三浦邦彦撮影
体操男子種目別あん馬決勝で演技する萱和磨選手(1日、有明体操競技場で)=三浦邦彦撮影

 予選上位8人で争う種目別決勝で、予選で見せなかった、倒立しながら移動した後、脚を下ろしながら開脚旋回する高難度の技を織り交ぜ、ミスなく終えた。演技後に大きくガッツポーズ。萱選手は「自分の演技だけに集中した結果、メダルを取れた。うれしかったが、やっぱり金メダルがほしいと改めて思った」と笑顔で振り返った。

 「センスや才能に恵まれた選手ではなかった」。習志野高校時代に萱選手を指導した大竹秀一さん(43)(現・市立船橋高校体操部監督)は言う。萱選手を初めて見たのは小学6年の時。体の線は細く、同世代の選手の中でも目立つ存在ではない。それでも、「粘りっこく頑張れる子だった」。

 設定した目標を逆算し、今必要な練習をこなす。そんな萱選手の姿に大竹さんは目を見張った。「あれだけストイックに練習できる選手はなかなかいない」。体が大きくなるにつれ、結果も出始めた。高校時代、平均台から落ちて足の裏を何針も縫うけがをした時には、抜糸していない状態で試合に出場した。「雑草のごとくたくましく」。習志野高校の校訓を体現した。

 萱選手が、弱音を吐いたことが一度ある。順天堂大に進学後、大竹さんにLINEを送った。「体操がうまくいかないです」。大竹さんは「日本にとって必要な選手にどうやってなるのかを考えて実践することが大事なのでは?」と返信した。

 東京五輪という目標に向かって、必要な練習を逆算する。自信を取り戻した萱選手は「ミスしない男」と呼ばれるまでになった。

 この日も自身より力のあるライバルたちの失敗を尻目に、安定した演技を見せた。テレビで見守った大竹さんはねぎらった。「ミスしないで計算できる日本に不可欠な選手になった。周りがどうであろうと力を出し切る。今日もそんな演技だった。感動した」(尾藤泰平)

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2256833 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/03 10:34:00 2021/08/03 10:34:00 体操男子種目別あん馬決勝で演技する萱和磨選手(1日、有明体操競技場で)=三浦邦彦撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210802-OYT1I50053-T.jpg?type=thumbnail
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