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亡命希望ベラルーシ女子選手、ポーランド大使館がビザ発給…IOC「出来る限りのことしたい」

   
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2日、東京都内の在日ポーランド大使館に入るツィマノウスカヤ選手(ロイター)
2日、東京都内の在日ポーランド大使館に入るツィマノウスカヤ選手(ロイター)

 【モスクワ=田村雄】東京五輪のベラルーシ代表として陸上女子200メートルに出場予定だったクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)が1日、コーチ陣を批判した後に帰国を命じられ、羽田空港で保護を求めた。ロイター通信などによると、2日に在日ポーランド大使館を訪れ、人道上の理由でビザが発給された。ベラルーシの強権体制を逃れるための、事実上の政治亡命となる。

 ベラルーシの人権団体「スポーツ連帯基金」などによると、ツィマノウスカヤ選手は2日の女子200メートル予選に出場予定だったが、コーチ陣が打診なしに1600メートルリレーにエントリーしたとして抗議したところ、帰国命令が出たという。「帰国すれば投獄される」と訴え、亡命や国際オリンピック委員会(IOC)の支援を求めていた。

 ベラルーシでは昨年8月の大統領選以降、反政権デモが拡大したため、「欧州最後の独裁者」の異名を持つアレクサンドル・ルカシェンコ大統領がスポーツ選手も弾圧の対象にしている。ツィマノウスカヤ選手は昨年8月、自身のインスタグラムで反政権デモへの支持を表明したことがある。

1日、羽田空港で、警察官と話すベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(中央)=ロイター
1日、羽田空港で、警察官と話すベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(中央)=ロイター

 ベラルーシ五輪委員会は1日、ツィマノウスカヤ選手の「精神状態に関する医師の判断」を理由に、競技への参加中止と帰国を決めたと発表した。

     ◇

 IOCと東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は2日の東京都内での記者会見で、羽田空港で組織委職員がツィマノウスカヤ選手から保護を求められ、空港近くのホテルに宿泊させたことを明かした。IOCはベラルーシの五輪委に、経緯などの詳細を文書で報告するよう求めたという。

 IOCのマーク・アダムス広報担当はツィマノウスカヤ選手から複数回、事情を聞いたことを明かし、「彼女の希望を聞き、IOCとして出来る限りのことをしたい」と述べた。組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「本人は安全な環境にいる」と語った。

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