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19歳エース橋本、高く美しく…鉄棒37年ぶり「金」で伝統に新たな一ページ

  
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 種目別決勝が行われ、男子は鉄棒で予選1位の橋本大輝(順大)が15・066点で、個人総合に続く二つ目の金メダルに輝いた。鉄棒の優勝は、1984年ロサンゼルス大会の森末慎二以来。北園 丈琉たける (徳洲会)は2度の落下が響いて12・333点の6位。女子は、平均台で芦川うらら(静岡新聞SBS)が13・733点を挙げ、6位に入った。平均台は、個人種目を棄権していた2016年リオデジャネイロ大会4冠のシモーン・バイルス(米)も出場し、14・000点で2大会連続となる銅メダルを手にした。全日程が終了し、日本は男女を通じて金2、銀1、銅2個を獲得した。

G難度成功、着地も完璧

体操男子種目別鉄棒で金メダルを獲得した橋本大輝の演技=冨田大介撮影
体操男子種目別鉄棒で金メダルを獲得した橋本大輝の演技=冨田大介撮影

 個人総合に続く二つ目の金メダルは「体操の華」と呼ばれる種目別鉄棒で手に入れた。橋本がガッツポーズで快挙を喜んだ。

 空中に飛び出し、伸身で宙返りしながら1回ひねり、バーをつかむG難度の「カッシーナ」が決まった。膝を曲げて同じ動きをするE難度の「コールマン」も成功し、着地はピタリ。他選手に落下が相次いでも動じなかった。歴代の指導者が「技ができるようになるまで絶対に諦めなかった」と口をそろえる練習量で、橋本は抜群の安定感を身につけていた。

 多くの小学生が、学校体育で鉄棒の逆上がりに挑戦する。公園に行けば、鉄棒がある。日本人にとって身近な存在である鉄棒は「体操ニッポン」の中でも特別な種目。過去、多くのドラマが演じられてきた。

 1964年東京大会で日本選手団の主将を務めた小野喬は「鬼に金棒。小野に鉄棒」と称賛された名手だった。84年ロサンゼルス大会は、森末慎二が「10点満点」3連発で頂点に立った。

 72年ミュンヘン大会を「月面宙返り」で制した塚原光男さんは「鉄棒で求められるのは、難しい技ができるのはもちろん、最終種目の重圧をものともしない勝負強さ」と言う。

 2004年アテネ大会の団体総合は、冨田洋之が着地を止め、下り技で描いた「栄光への架け橋」で王座奪回の戦いを締めくくった。16年リオデジャネイロ大会の個人総合は、内村航平が逆転優勝を実現した。「(鉄棒は)一番、人の心を動かせる種目だと思う。苦手だったけど得意になり、(自分に)すごく成長を感じる」と橋本。21年、19歳のエースが伝統の一ページに名を連ねた。(増田剛士)

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2259413 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/04 05:00:00 2021/08/04 05:00:00 体操男子種目別鉄棒で金メダルを獲得した橋本大輝の演技(3日、有明体操競技場で)=冨田大介撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210804-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail
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