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サッカー日本、再三ピンチしのぐも115分に失点…スペイン戦延長で力尽きる

  
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115分、スペインの決勝ゴールが決まる(GK谷晃生)=飯島啓太撮影
115分、スペインの決勝ゴールが決まる(GK谷晃生)=飯島啓太撮影

 男子の準決勝の2試合が行われ、日本は優勝候補のスペインに延長の末に0―1で敗れ、初の決勝進出はならなかった。日本は再三のピンチを粘り強い守備で防いだが、115分、左サイドから攻められ、アセンシオに決められた。もう1試合では、連覇を狙うブラジルがPK戦の末、メキシコを下し、7日の決勝に進んだ。日本は6日の3位決定戦でメキシコと対戦し、1968年メキシコ大会以来の銅メダルを目指す。

久保「第二の故郷」相手に奮闘…ベンチ前で動けず

前半、ドリブル突破を図る久保建英
前半、ドリブル突破を図る久保建英

 敗戦を告げる笛が響くと、久保はベンチ前で座ったまま動かなかった。「負けたけど次もある。かと言って切り替えられるほど、まだ僕も強くない」。悔しさともどかしさがにじんだ。

 20歳の司令塔にとって、特別な一戦だった。1部リーグの名門バルセロナの下部組織で過ごした時期を含め、スペインは10代の約半分を過ごした「第二の故郷」。今も1部リーグで腕を磨く主戦場でもある。

 成長の証しを示すべく、30分過ぎに左から切り込んで右足シュートを狙い、後半には左から強烈な左足シュートを見舞った。ロスタイムにも果敢に打ち込み延長前に交代するまでにチーム最多の3本を放ったが、「1点がすごく遠かった」。

 「せめてものけじめで、2回以上出ている(吉田)麻也さんや(酒井)宏樹君たちに銅メダルを渡したい」。先輩たちに報いるためにも、再び闘志を奮い立たせる。(平地一紀)

  日本・森保監督 「クオリティーをより高く目指さなければいけないということを、(選手が)経験をもって感じてくれたと思う。粘り強い戦いをしてくれたことに監督として感謝したい。反骨心をもって、もう一回メダルにチャレンジしたい」

  吉田 「次で勝つしかない。相手(メキシコ)も(準決勝で)延長を戦っているし、ここまできたら気持ちの問題。メダルを取りたいという気持ちが強い方が勝つと思う」

  遠藤 「もっとやれるなって思う自分もいれば、まだまだ足りないと感じる自分もいた。スコア以上に差を感じた」

3位決定戦はメキシコと

 新しい歴史は作れなかった。延長後半も残り5分。スペインの名門レアル・マドリードで活躍するアセンシオにゴールを決められ、日本は力尽きた。4年近くをかけて準備した金メダルへの道は、最後、個の力に阻まれた。

 直前の欧州選手権に出場したフル代表の選手を6人擁する相手に、ボールを約60%も支配された。初シュートを打つまでに30分以上かかり、55分過ぎ、吉田がPKをとられ、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)で取り消される場面も。延長には堂安、久保に代わって出場した三好、前田が決定機を生かせず、1点に泣いた。田中は「一瞬の隙でやられるのは、差があったということ」と悔しがった。

 温厚な森保監督が声を荒らげたことがある。「金メダルは私たちスタッフだけの目標なのか」。2019年11月、広島で行われた国際親善試合のコロンビア戦。このチームの国内初試合で、勝って弾みをつけるはずだった。結果は0―2の完敗。散々な内容の試合を、指揮官は「みんなが『俺が俺が』だった」と振り返る。

 手痛い敗戦が転機になった。選手は本音をぶつけ合い、金メダルを目指して助け合う「チーム」になった。この日も優勝候補のスペインに対し、全員で走り、追いかけ、体を張って善戦した。森保監督は「皆が個の力を発揮しながら、チームのために戦ってくれた」と語った。

 それでも屈した個の力。酒井は「もう『いい試合をした』と言われるのは、疲れた。それを晴らすためにも勝ちたかった」と言葉を絞り出した。 燦然さんぜん と輝く53年前のメキシコ五輪の銅メダル。歴史に並ぶチャンスは、まだ残されている。(星聡)

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