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田中希実「父とけんかしながら、修羅場くぐった」…1500で「初」ずくめの快挙

  
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陸上女子1500メートル、日本新記録で決勝進出を決めた田中希実(4日、国立競技場で)=関口寛人撮影
陸上女子1500メートル、日本新記録で決勝進出を決めた田中希実(4日、国立競技場で)=関口寛人撮影

 女子1500メートル準決勝で、田中 希実のぞみ (豊田自動織機TC)が自身の日本記録を3秒14更新する3分59秒19で1組5着に入り、決勝進出を果たした。男子110メートル障害準決勝の泉谷駿介(順大)は13秒35の全体10位で、決勝進出に0秒03及ばなかった。金井 大旺たいおう (ミズノ)も敗退。女子400メートル障害では、シドニー・マクラフリン(米)が自身の世界記録を0秒44更新する51秒46で制した。

「初めて」ずくめでも冷静、決勝への道開く

 「初めて」ずくめの快挙だった。日本人女子最初の1500メートル代表として臨み、初めて4分を切り、もちろん初の決勝進出。田中は「五輪自体が夢舞台。全然、想像できなかった。ほんと、あさって決勝走るのかなという感じ」と、夢見心地だった。

 集中力が研ぎ澄まされていた。2周目に先頭に立つと、冷静に流れを読んだ。「予選では、自分の組以外は2周目で休んでいる傾向にあった。苦しいけど、他の選手を休ませない方がいい」。速いペースを保ち、集団を引っ張ると、見事作戦がはまり、ラストで後続が伸びなかった。世界と遠かった中距離で、決勝への道を主導権を握って切り開いてみせた。

 我慢比べには自信がある。五輪へ向け、コーチの父と猛練習に明け暮れ、何度も涙を流した。今春には約10週連続で大会に出るハードな日程をこなし、合間の練習量も落とさなかった。「父とけんかしながら、苦しい修羅場をくぐり抜けた。長い道のりがあってこそ、今日しっかり走れた」。21歳のフロントランナーは、歩んだ日々をかみしめた。

 今大会、普段あまり見せない笑顔が多い。「初出場の舞台は最初で最後。次出られても、今の気持ちで走ることはできない。いつ巡り合えるかわからない気持ちだから、楽しみ抜きたい」

 決勝では中長距離3種目制覇を狙うシファン・ハッサン(オランダ)が待つ。「かなわないだろうけど、ラスト400メートルでヨーイドンするのも面白いかも」。自らレースを作り、揺さぶり、たどりついた決勝。闘志も自然と湧いてくる。(平野和彦)

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2262409 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/05 05:00:00 2021/08/05 07:26:13 陸上女子1500メートルで決勝進出を決めた田中希実(4日、国立競技場で)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210805-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail
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