ニュース

裏方で支えるボランティア、想定外の無観客でも奔走…清掃や買い出しも「できることはやってあげたい」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 コロナ下の東京五輪では、大会組織委員会や自治体が募集したボランティアらが、裏方として大会を支えてきた。思い描いていた活動ができなくなっても、選手のために奔走し、交流も生まれている。(平島さおり、須永光)

■ゴミ拾い

選手たちを乗せたバスに向かって手を振るボランティアたち(3日、さいたま市で)=岩佐譲撮影
選手たちを乗せたバスに向かって手を振るボランティアたち(3日、さいたま市で)=岩佐譲撮影

 3日正午頃、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)近くの路上。青と白のユニホームを着た「都市ボランティア」の20人が、バスケットボール男子準々決勝に臨む米国とスペインの選手らを乗せたバスに向かって笑顔で大きく手を振った。その後、すぐに周辺のゴミ拾いに精を出す。

 さいたま市の渡辺重幸さん(77)は「少しでも五輪の雰囲気を味わうことができた。応援の気持ちが届けばうれしい」と満足げだ。

バスを出迎えた後、会場周辺でゴミ拾いをするボランティア(3日、さいたま市で)
バスを出迎えた後、会場周辺でゴミ拾いをするボランティア(3日、さいたま市で)

 埼玉県では約4200人の都市ボランティアが、主要駅で観客の案内などを行う予定だったが、無観客となり白紙に。苦肉の策で、競技会場での選手の出迎えと周辺の清掃活動を企画すると、約1000人の枠に応募が殺到し、抽選倍率は最大で14倍に上った。

 競技会場や選手村の運営などを担う「大会ボランティア」も、当初の想定とは異なる役割を担う。海外選手団の通訳などを担当する男性は、感染対策で外出できないチームのために、観戦用のプロジェクターの買い出しに行ったり、スマートフォンを修理に持っていったり。「不自由だと思うけど、選手から不満を言われたことは一度もない。できることはやってあげたい」と男性は言った。

■友好の証し

 選手村では、ささやかな交流も生まれている。

 「コンニチハ!」。アルバイトとして施設を案内する青山学院大4年の松窪恵さん(21)は、海外選手らが日本語であいさつしてくれるのがうれしくて、トルコ語やヘブライ語なども合わせ約20か国語のあいさつを覚え、声をかけている。長時間の会話は控えているが、国名などが刻まれたピンバッジを50個以上交換した。「バッジは友好の証し。見返すたびに思い出がよみがえる」と声を弾ませる。

 選手のために、待機時間に折り紙にいそしむボランティアも。特に手裏剣が好評で、「頑張って!」と書いて手渡すと、選手から喜ばれたという。

残り:702文字/全文:1858文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2263357 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/05 15:00:00 2021/08/05 15:00:00 バスケットボール選手たちを乗せ会場入りするバスに手を振るボランティアスタッフ(3日午前11時50分、さいたま市で)=岩佐譲撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210805-OYT1I50104-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「大会運営」のニュース

オリンピック 新着ニュース