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[HEROES]ありのまま闘う先駆者…サッカー女子 クイン(カナダ)

  
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ブラジル戦で、ボールを競り合うカナダのクイン(7月30日)
ブラジル戦で、ボールを競り合うカナダのクイン(7月30日)

 1次リーグから準決勝までの全5試合にMFとして出場し、カナダ史上初の決勝進出に貢献した。心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」を公表して臨んだ今大会で、メダル獲得を確実にした。

 世界ランク1位の米国と対戦した2日の準決勝は先発出場し、60分までプレー。交代後、チームはPKで決勝点を奪い、宿敵に2001年以来となる勝利を挙げた。試合後は歓喜の輪に加わり、チームメートと喜びを分かち合った。

 2大会連続の銅メダル獲得に貢献したリオデジャネイロ五輪での登録名は「レベッカ・クイン」。金色の長髪を束ねてプレーを続けてきたが、自分が認識する性と性別が一致しないことにずっと悩んできた。

 「ありのままの自分で生きたい」――。短く切った髪を後ろに流すようになり、昨年9月にインスタグラムで告白した。「長年、トランスジェンダーであることをオープンにして大切な人たちと暮らしてきた」。SNSには批判的なコメントが寄せられることもあったが、ピッチの外でも 毅然きぜん と闘ってきた。

 自らの意思が尊重され、ファーストネームのない「クイン」の名前で登録された今大会。「公表しているトランスジェンダー選手初のメダリスト」などと注目されるが、「五輪は(注目度の)大きな舞台。私の足跡をたどる人がいることを願っている」。6日に行われる決勝の相手はスウェーデン。母国だけでなく、同じ境遇の人たちの新たなページを刻む一戦となる。(佐藤雄一)

LGBTの選手 多くの競技出場

 2014年に改正された五輪憲章には、性別や性的指向を含む、いかなる差別も認めないと明記されている。「多様性と調和」を掲げる東京五輪には、性的少数者(LGBT)の選手が多く出場している。

 重量挙げ女子87キロ超級には、30歳代半ばに男性から女性に性別変更したニュージーランドのローレル・ハバードが出場した。国際オリンピック委員会(IOC)の広報責任者は2日の会見で、ハバードについて、「選考会のルールは明確で、ルールをクリアしたから出場できる。IOCはすべてのアスリートの参加を歓迎するし、サポートする」と語った。

 競技の公平性で議論を呼びながらも、社会と同様に多様化が進みつつある。

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2263510 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/05 15:00:00 2021/08/05 15:00:00 カナダ―ブラジル 前半、ボールを競り合うカナダのクイン(右)とブラジルのフォルミガ(中央)(30日、宮城スタジアムで)=武藤要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210805-OYT1I50133-T.jpg?type=thumbnail
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