ニュース

中国相手、出し切った…卓球女子3大会連続メダル

  
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

卓球女子団体決勝、第2試合で中国の選手に敗れた伊藤美誠=大原一郎撮影
卓球女子団体決勝、第2試合で中国の選手に敗れた伊藤美誠=大原一郎撮影

 女子団体決勝で、日本は中国に0―3で敗れ、銀メダルだった。日本のメダル獲得は3大会連続で、銀は2大会ぶり。ダブルスで石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)組が敗れ、シングルスでも伊藤美誠(スターツ)、平野が連敗した。伊藤は混合ダブルスの金、シングルスの銅に続く今大会3個目のメダル。中国は4連覇となった。3位決定戦では、香港がドイツを3―1で破り、香港の女子勢として卓球で初のメダルとなる銅を獲得した。

0―3で敗戦

 初の金メダルを目指した日本の前に、またしても中国が立ちはだかった。エースとして期待に応えられなかった伊藤は、「悔しい気持ちの方が強い。勝って終わりたかった。でも、最後は楽しめた」と振り返った。

 日本は第1試合のダブルスと、続く2戦目の伊藤のシングルスで2連勝を狙っていた。だが、石川と平野のペアで臨んだダブルスを逆転で落とし、伊藤も、個人戦のシングルス準決勝で完敗を喫した孫穎莎に対し、1ゲームを取るのがやっと。プランとは逆の2連敗となって追い込まれ、続く平野もストレートで敗れた。

 「(伊藤)美誠の卓球のモチベーションは試合に勝つこと。試合が好きで卓球をやっている」と松崎 太佑たいすけ コーチは言う。コロナ禍で試合がない時期が続いたこの1年、伊藤にシューズを提供するスポーツメーカー担当者は、練習量に驚かされた。通常、女子選手なら2か月は使えるが、伊藤は靴底の消耗が激しく1か月で交換する。猛練習に打ち込み、3週間で履き潰すこともあった。

 全ては五輪のため。伊藤は「東京で勝ちたい気持ちは強かった。どの選手よりも一番練習を頑張ってきたと心から思える」と言う。

 日本卓球初のメダルとなる銀に輝いたロンドンから3大会連続のメダル獲得だが、喜びは控えめだった。「中国の選手に勝つことを現実にしていきたい思いは、すごく強い」。今大会、混合ダブルスでは中国ペアを破って金メダルを手にした。まだ20歳。高い壁を越えるための日々が、また始まる。(帯津智昭)

主将・石川「幸せだった」

第1試合、中国に敗れた石川佳純(手前)、平野美宇組
第1試合、中国に敗れた石川佳純(手前)、平野美宇組

 2連敗で迎えた第3試合の平野の戦いを、石川は食い入るように見つめていた。5試合目に控えていた自身のシングルスに回ることなく、28歳での3度目の五輪は終わった。

 第1試合のダブルスに21歳の平野と出場した。初の決勝に表情を硬くする相棒に、声を掛け、笑顔を見せ、肩をそっとたたいた。「絶対取るという気持ちで練習してきた」。幸先良く第1ゲームを奪ったが、その後は地力の差を見せつけられ、3ゲームを連取された。

 前回大会からの5年間を、「厳しい道のりだった」と振り返る。若手が台頭して立場は揺らぎ、「『東京オリンピック』、『2020』という言葉を見るのがつらい」と吐露することもあった。精神的に追い詰められながら、激しい選考レースを勝ち抜いた。

 3大会連続のメダルは、目指してきた輝きとは違った。でも、団体戦の主将、選手団の副主将も務め、卓球界の「顔」として臨んだ東京の舞台。「うれしかったし、幸せだった。少しは自分を褒めてもいいのかな」。全てを出し尽くし、万感が胸に迫った。(星聡)

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2264944 0 東京オリンピック 2021/08/06 05:00:00 2021/08/06 05:00:00 卓球女子団体決勝 第2試合、中国の選手に敗れた伊藤美誠(5日、東京体育館で)=大原一郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210806-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「卓球」のニュース

オリンピック 新着ニュース