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田中「銅」悔いなし…ボクシング男子フライ級61年ぶり

  
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 男子フライ級準決勝で、田中亮明(中京高教)がカルロ・パーラム(フィリピン)に0―5の判定で敗れた。3位決定戦はないため、銅メダルが決まった。同級でのメダルは1960年ローマ大会銅の田辺清以来2人目。男女計6人が出場した日本勢は競技を終え、女子フェザー級金の入江 聖奈せな (日体大)、女子フライ級銅の並木 月海つきみ (自衛隊)と合わせて史上最多3個のメダルを獲得した。

懐入れずボディー不発…準決勝敗退

ボクシング男子フライ級で銅メダルを獲得した田中亮明=竹田津敦史撮影
ボクシング男子フライ級で銅メダルを獲得した田中亮明=竹田津敦史撮影

 準決勝は力負け。それでも田中に涙はなかった。「最高の気分。負けたけど、自分との闘いには勝ったかな」。男子フライ級では61年ぶりのメダルとなる堂々の銅メダルに、表情は晴れやかだった。

 相手のパーラムは、リオデジャネイロ五輪金メダリストを破って勝ち上がってきた。田中は前に出て左のボディーで攻めたが、相手のワンツーに手を焼いた。次第に左右のフックが大振りになってバランスを崩し、パンチを受けた。5人のジャッジの採点は、第3ラウンドの1人を除いて相手を支持する完敗。それでも悔いはなかった。「今大会は一歩も引かないというところだけ決めて、戦い切れた。格好良かったんじゃないか」と自己採点した。

 快進撃を後押ししたのが、ウズベキスタン出身のコーチ、ウラジミール・シン氏の存在だった。リオデジャネイロ五輪で同国に金3個を含む7個のメダルをもたらした実績を評価され、リオ後に来日。田中には「120%の手数を出すことを考えろ」と助言した。田中は弟でプロ3階級制覇の元世界王者、田中恒成と一緒に練習。フィジカルを鍛え直し、五輪メダリストを連破しての快挙につなげた。

 今後については未定だ。「引退とか言うつもりはない。やりたくなったらやるし、やめようと思ったら誰にも言わずやめる」。戦い方も生き方も格好良く。誇りを持ち続けた田中の五輪が終わった。(松田陽介)

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2264881 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/06 05:00:00 2021/08/06 05:00:00 ボクシング男子フライ級でフィリピンの選手(左)と対戦し銅メダルを獲得した田中亮明(5日、国技館で)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210806-OYT1I50006-T.jpg?type=thumbnail
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