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清水、烈火の気迫…空手女子形「銀」

  
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 今大会で採用された新競技がスタート。女子形の清水 希容きよう (ミキハウス)は予選、準決勝を順当に勝ち上がったが、決勝で2018年世界選手権優勝のサンドラ・サンチェス(スペイン)に敗れ、金メダルを逃した。組手では、女子55キロ級の宮原美穂(帝京大職)、男子67キロ級の 佐合さごう 尚人(高栄警備保障)がともに1次リーグで敗退した。

ライバルに0・18点届かず

空手女子形決勝で切れのある演武を見せる清水希容=竹田津敦史撮
空手女子形決勝で切れのある演武を見せる清水希容=竹田津敦史撮

 パワーのサンチェスとスピードの清水。そう評される2人は同じ形を打ち、技や動きのタイミングを評価する「技術点」も同じ点数だった。30点満点中0・18。この差が生まれたのが、力強さや俊敏さをみる「競技点」。勝ち名乗りを受けたのは、サンチェスだった。

 これほど 拮抗きっこう したライバルがいるだろうか。準決勝も別組ながらスコアは同じ。2019年に日本武道館で行われた国際大会決勝でも同スコアで、決着をつけるタイマッチをしたほど。相手の演武を見ずにコートに上がった清水に、ライバルとの差は分からない。「(演武の)苦手な部分の呼吸が合わなかった」と声を詰まらせた。

 目指し続けてきた姿がある。12年に行われた世界選手権決勝で、現選手強化委員長の宇佐美里香が地元のフランス選手に勝って優勝。自国びいきでもおかしくない観衆が宇佐美の演武に息をのみ、万雷の拍手が鳴りやまない。その様子を動画で見て「世界中の人を感動させる形で世界一になる」と誓った。

 翌13年から全日本選手権を7連覇するなど、誰もが認める日本のエースになった。しかし、国際大会でも不調が続き、昨年はついに全日本の連覇も途絶えた。「また同じように負けるんじゃないか」。勝利を義務づけられる重圧に、押しつぶされている自分がいた。

 心配してくれる連絡がこれまでにないくらい届いて驚いた。勝敗、スコアを気にしすぎて折れかけていた気持ちが救われた。「諦められない。力を出し切って最高の演武を」と前を向くことができた。

 試合後、「ここまでくるのは苦しかった」と本音が漏れた。一方で「今日は集中して自分だけの形を打てた」。メダルの色は望んだものではなかったかもしれないが、力は出し切った。(今井恵太)

組手男女、1次L敗退

佐合、攻め急ぐ

空手男子組手67キロ級1次リーグで、アゼルバイジャンの選手に敗れた佐合尚人尚人
空手男子組手67キロ級1次リーグで、アゼルバイジャンの選手に敗れた佐合尚人尚人

 男子組手67キロ級の佐合は1戦目で接戦をものにしたが、その後は攻め急いだところを狙われて3連敗。持ち味のスピードを生かして手数を出したものの、「勝ちを意識しすぎてしまった」と悔やんだ。

 新型コロナウイルスの影響で五輪の延期が決定した後、世界空手連盟が打ち切っていた選考対象大会を改めて実施することを決めたため、自身の内定は白紙になった。再選考がかかる大会も延期となるなど振り回されたが、今春ようやく代表の座を射止めた。29歳。今大会を「代表の試合はこれで最後」と選手生活の集大成に位置づけていただけに、1次リーグ敗退が決まると涙が止まらなかった。

宮原、逆転の突き不発

女子組手55キロ級1次リーグで敗退した宮原美穂
女子組手55キロ級1次リーグで敗退した宮原美穂

 2018年世界選手権金メダリストの宮原は、準決勝に進めなかった。女子組手55キロ級の1次リーグ最終戦は小刻みなステップで前に出たが、先にポイントを奪われる苦しい展開。逆転を狙って突きを繰り出したが、さらにカウンターで蹴りを食らって力尽きた。新競技のメダル候補として期待も高かっただけに、「我慢するところは我慢しないといけなかった」と涙した。

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2264927 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/06 05:00:00 2021/08/06 05:00:00 空手女子形決勝で気迫のこもった演武を見せる清水希容(5日、日本武道館で)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210806-OYT1I50037-T.jpg?type=thumbnail
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