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須崎の技、完全無欠…レスリング

  
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 女子50キロ級の決勝が行われ、須崎優衣(早大)は前回48キロ級銅メダルの孫亜楠(中国)に1分36秒でテクニカルフォール勝ちし、金メダルに輝いた。男子フリースタイル65キロ級の決勝は、乙黒拓斗(自衛隊)が前回57キロ級銅メダルのハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)に勝ち、男子日本勢で2大会ぶりの金メダルを獲得した。レスリングは全日程が終了し、日本勢はメダル7個を獲得。そのうち金メダルは5個で、史上最多だった1964年東京大会の記録に並んだ。女子の金メダル4個は前回のリオデジャネイロ大会に並んで最多。

全4戦無失点Tフォール

レスリング女子50キロ級決勝で中国の選手(下)にテクニカルフォール勝ちした須崎優衣=竹田津敦史撮影
レスリング女子50キロ級決勝で中国の選手(下)にテクニカルフォール勝ちした須崎優衣=竹田津敦史撮影

 須崎が異次元の強さを見せつけて、五輪の頂点まで駆け上がった。決勝は、わずか1分36秒で決着をつけた。1回戦からの4試合、全て無失点でのテクニカルフォール勝ちに「なんか夢みたい」。笑顔がはじけた。

 豪快な投げ技を得意とする孫亜楠に、つけ入る隙を一切与えなかった。組み手で相手をしっかりとコントロールしてから引き落とすと、素早く背中を取って先制。さらに相手を逃がさず、マット中央へ引き戻しながら、磨いてきたアンクルホールドで4回、転がした。「プレッシャーは逆に力になる」と常々言っているように、五輪初出場とは思えない落ち着きぶりだった。

 中学2年で日本オリンピック委員会(JOC)が将来の五輪選手を育てる「エリートアカデミー」に入校した。高校1年で初出場した2015年の全日本選手権決勝で完敗。2位の表彰状を寮の天井に貼り付け、毎晩悔しさを思い出した。「既に五輪に行きたいという強い信念を持っていた」と吉村祥子コーチ。強いが故に、めったにない敗戦を成長の糧にしてきた。

 勝つためにできることを全てやる。その姿勢は、他のトップ選手にも刺激を与えている。今大会の柔道で金メダルに輝いた阿部詩(日体大)もその一人。尊敬する選手に須崎の名を挙げる。レスリングと柔道の代表選手が合同合宿を行った際にペアを組み、「練習に取り組む姿勢を見て、私はまだまだ練習しないといけないと思った」という。

 世界に圧倒的な強さを示した22歳のニュースター。「タックル以外の技だったり、伸ばすべきところはある。もっともっと強くなりたい」。金メダル一つでは、満足はできない。(波多江航)

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2269981 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/08 05:00:00 2021/08/08 05:00:00 レスリング女子50キロ級決勝 中国の孫亜楠(下)にテクニカルフォール勝ちした須崎優衣(7日、幕張メッセで)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210808-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail
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