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小さな巨人が大きく飛躍…バスケ女子、速さ武器に初メダル

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バスケットボール女子決勝の第1クオーター、米国選手をかわして攻め込む町田瑠唯=守谷遼平撮影
バスケットボール女子決勝の第1クオーター、米国選手をかわして攻め込む町田瑠唯=守谷遼平撮影

 女子決勝で日本(世界ランキング10位)は米国(同1位)に75―90で敗れ、銀メダルとなった。日本が表彰台に上がるのは男女を通じて初めて。女子の過去最高成績だった1976年モントリオール大会の5位を上回った。米国は7連覇を果たし、五輪での連勝を55に伸ばした。

「前回対戦でできていたことができなくなっていた」…米国の壁、厚く高く

 金メダルをつかむために越えるべき壁は、高かった。日本が初めてたどり着いた五輪の決勝は、米国の強さを肌で感じる場になった。

 米国とは1次リーグでも対戦し、17点差で完敗していた。その反省を生かしての再挑戦。日本も気合十分で臨んだが、決勝での米国の集中力は桁違いだった。ゴール下で高さを生かして得点されるのは織り込み済み。日本は、素早い攻守の切り替えで好機を作るプランだったが、赤穂は「(前回対戦で)できていたことが、できなくなっていた」と振り返った。

 日本の躍進を支えてきた3点シュートが封じられた。準決勝まで41%を誇った成功率が、この日は26%に。ドリブルとパスで相手守備を揺さぶってシューターの宮沢、林をフリーにしようとしても、マークがはがれない。頼みの2人が計3本しか打てず、成功はゼロ。宮沢は「他のチームと比べものにならないくらい、いい守備だった」と脱帽した。

 五輪で過去最高の5位だった1976年モントリオール大会で日本は米国を84―71で破っている。この大会2位だった米国はその後、金メダルの常連となり、日本は低迷期を味わった。2004年アテネ大会でブラジルに大敗した時の得点差「66」は五輪記録だ。

 だが、着実に強化は進んでいる。16年リオデジャネイロ五輪で3大会ぶりに出場して8強入りし、今大会は銀メダル。男女を通じて初の決勝進出を果たした快進撃が、色あせることはない。「メダルが重くて、銀メダルを取ったという実感がわいてきた瞬間に涙が出てきた。うれしかった」。アジア杯4連覇を経験している宮沢にとっても、五輪の表彰台は格別だった。

 本橋が「ここから日本の歴史が変わってくる。これからも頑張りたい」と力を込めれば、ホーバス監督は「日本の女子バスケは新しい時代に入った。終わりではなく、始まりです」と笑顔で言い切った。手応えと自信、そして悔しさを味わった選手たち。3年後のパリ大会が楽しみだ。(帯津智昭)

米、五輪55連勝

 55連勝で7連覇を飾った米国は隙がなかった。身長2メートル03のグリナーがゴール下で存在感を発揮し、両チーム最多の30得点。自身にマークが集まればパスを出し、フリーの選手が気持ちよくシュートを放った。ゾーンを埋める組織的な守備も機能した。2004年アテネ大会から5大会連続出場だった主将の40歳、バードは「金メダルを取るのはいつも大変。とにかくうれしいの一言に尽きる」と喜んだ。

日本、3点シュート成功率1位

 日本が磨きをかけた3点シュートのチーム成功率38.4%、成功数1試合平均12.2本は、出場12チームで1位だった。宮沢が大会最多の19本、林が同2位の17本を決めた。準決勝のフランス戦で五輪新となる1試合18アシストを決めた町田は、1試合平均12.5アシストで大会トップ。平均得点は1位米国の84.7点に次ぐ82.2点で、高い攻撃力を見せつけた。

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2271473 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/09 05:00:00 2021/08/09 05:00:00 東京五輪・バスケットボール女子決勝・米国-日本 第1クオーター、攻め込む町田瑠唯(手前)(8日、さいたまスーパーアリーナで)=守谷遼平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210808-OYT1I50169-T.jpg?type=thumbnail
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