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内戦下の練習・62歳「銅」…「多様性」の五輪、背景様々

  
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 「多様性と調和」を掲げて8日に閉幕した東京五輪は、世界中から集まった幅広い年代の選手が躍動した。女性の参加率が過去最高だったほか、外国出身の親を持つ人、新型コロナウイルス感染や内戦を乗り越えた人など、バックグラウンドも様々だった。

苦境乗り越え

 東京五輪に参加した選手は、205か国・地域と難民選手団の約1万1000人。国や言葉も違えば、大舞台に立つまでの道のりも色々だった。

内戦を乗り越えて五輪に出場したヘンド・ザザ選手
内戦を乗り越えて五輪に出場したヘンド・ザザ選手

 卓球女子シングルスに出場したシリアのヘンド・ザザ選手は、内戦下でラケットやボールが手に入りにくく、停電で日中しか練習できない日もあった。

 大会最年少の12歳6か月で挑み、初戦で敗北したが、「五輪に向けた準備は精神的に大変だったけど、何とか乗り越えられた。次はもっと試合をしたいから頑張る」と前を向いた。

競泳男子で金メダル二つを獲得した英国のトム・ディーン選手
競泳男子で金メダル二つを獲得した英国のトム・ディーン選手

 コロナ禍で大会は1年延期され、多くの選手が対応に苦慮した。

 昨年に2回、新型コロナに感染しながら、競泳男子の200メートル自由形と800メートルリレーで金メダルをつかんだのは、英国のトム・ディーン選手(21)。感染後は3週間プールに入れず、「五輪に間に合うか」と不安が募ったという。国旗が掲揚されるのを見届け、「子供の頃からの夢が実現した」と感慨深げに語った。

62歳で「銅」

競泳女子で活躍した米国のリディア・ジャコビー選手
競泳女子で活躍した米国のリディア・ジャコビー選手

 「メダルを狙っていたけど、まさか『金』とは……」。競泳女子100メートル平泳ぎで優勝した米国代表のリディア・ジャコビー選手(17)は驚いたように言った。

 出身地の米アラスカ州南部のスワードは人口3000人足らずの町だ。強い選手の多くが、大都市のスイミングクラブで練習していることを挙げ、「どこから来ても、やればできることを示せた」と胸を張った。

 スケートボード女子で、西矢 もみじ 選手(13)、 四十住よそずみ さくら選手(19)ら、4人の10代が表彰台に立つなど、今大会は若い力が飛躍した。海外勢も快挙が続き、女子高飛び込みでは、中国の14歳と15歳がワンツーフィニッシュを決めた。

総合馬術個人で3位になり、銅メダルを掲げる豪州のアンドルー・ホイ選手=AP
総合馬術個人で3位になり、銅メダルを掲げる豪州のアンドルー・ホイ選手=AP

 年長の選手も奮闘した。総合馬術団体で銀、個人で銅メダルを獲得したのは、豪州のアンドルー・ホイ選手(62)。シドニーなど3大会で金メダルを獲得したレジェンドは「常にもっとうまくなりたいと思っている。年齢は関係ない」と言った。

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2272865 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/09 23:01:00 2021/08/09 23:01:00 シリアの内戦を乗り越えて東京五輪に出場したヘンド・ザザ(24日午前9時52分)=大原一郎撮影シリアの内戦を乗り越えて東京五輪に出場したヘンド・ザザ(24日)=大原一郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210809-OYT1I50059-T.jpg?type=thumbnail
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