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東京五輪予選落ちの雪辱「パリで」…3000障害・山中柚乃、箱根ランナーの兄追い続け

  
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東京五輪女子3000メートル障害予選で力走した山中(1日、国立競技場で)=関口寛人撮影
東京五輪女子3000メートル障害予選で力走した山中(1日、国立競技場で)=関口寛人撮影

 東京五輪陸上女子3000メートル障害に出場した山中 柚乃ゆの (20)(愛媛銀行)の飛躍を後押ししたのが、7学年上の兄・ 秀仁ひでと (ホンダ)の存在だ。箱根駅伝で活躍した兄を「超えたい」という一念が、小柄な妹を夢の五輪に導く原動力となった。

 自身が陸上を始めた中学1年の正月、日体大2年で箱根1区を任された兄の走りに衝撃を受けた。今回の五輪男子マラソンに出場した早大の大迫傑(ナイキ)、駒大の中村匠吾(富士通)ら各校のエースに強気の走りで競り勝ち、区間賞に輝いた。

 前年も3区6位の力走でチーム30年ぶりの総合優勝に貢献していたが、柚乃は「自分が陸上を始めたからこそ、お兄ちゃんのすごさが分かった」。そして「いつかお兄ちゃんの実績を上回りたい」と誓った。

 大阪・大塚高2年で3000メートル障害に取り組み始めると、「フラットレースよりも、なぜか速く走れた」。1メートル53の小柄な体は、高さ76・2センチの障害を次々越えるこの種目でハンデと見られがちだが、「背が低い分、跳んだ時にあまり上に上がらずスムーズに行けるのが強み」と自己分析する。

 2年前に入社した愛媛銀行で能力が開花。今年6月の日本選手権を日本歴代2位の9分41秒84で制し、世界ランキングによる五輪出場資格を獲得した。兄から「泣いたよ」と連絡をもらい、「認められて、うれしかった」と笑う。

 「五輪でちゃんと走れれば、お兄ちゃんを超えたってちょっとは思えるかな」との思いで臨んだ今月1日の予選は、9分43秒83の全体31位で敗退。気温32度の過酷な条件下で自己記録に約2秒差と迫る力走だったが、「まだ(兄に)負けてる。もっと頑張ります」と言い切った。

 目標は、パリ五輪での決勝進出。それを果たした時、堂々と「兄超え」を宣言するつもりだ。(西口大地)

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2284636 0 東京オリンピック2020速報 2021/08/14 15:00:00 2021/08/18 19:35:12 陸上女子3000メートル障害予選で力走する山中柚乃(1日、国立競技場で)=関口寛人撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210814-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail
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