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日本の守護神・藤本那菜が力を伸ばしたスウェーデンでの「新鮮な練習」…北京五輪アイスホッケー女子

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けが乗り越え、攻撃練習に加わって新境地

 北京への準備は簡単ではなかった。

 痛めた肩は、選手を続けるために手術が必要だった。18年5月頃の施術から競技に心配がなくなるまで1年半ほどかかった。コロナ禍では合宿や遠征の機会が減り、試合感覚の維持にも苦労した。

 ただ、けがとコロナの合間だった19~20年の冬季、スウェーデンのプロリーグでプレーしたことは貴重な経験になった。入団したのは妹の奈千が所属した南部の都市、カールスタードのチームだった。

 スウェーデンで驚いたのは、陣地の最深部を守るGKにも攻撃練習をさせること。GKだけ集めたミニゲームもあった。「日本と違って、向こうはGKもあたりまえに攻めに加わる。新鮮だった」

 攻撃練習をする中で、パックのコントロールやパスの感覚が磨かれ、試合で得点にからむパスが出せるようになった。「展開を読む力がついた。試合で切れるカードが増えた感覚かな」。手応えは十分だった。

 けがにコロナと、北京を目前に「不安は大きい」という。ただ、「きっと、大会が始まれば『やるしかない!』と気持ちは変わるだろう」と前向きだ。けがをして不安だった平昌でも結局、「やるしかない」とリンクに戻った。経験に裏打ちされた前向きさだ。

藤本選手が勇気づけられた東京五輪の団体競技・ジャパンの活躍。左は金メダルを喜ぶソフトボール代表、右は銀メダルを獲得して対戦相手と笑顔で記念撮影するバスケットボール女子代表
藤本選手が勇気づけられた東京五輪の団体競技・ジャパンの活躍。左は金メダルを喜ぶソフトボール代表、右は銀メダルを獲得して対戦相手と笑顔で記念撮影するバスケットボール女子代表

三度目の正直へ

 藤本は2021年末、北京に向けた日本代表に内定した。昨夏の世界選手権で日本は6位。世界の強豪に苦戦することも多いが、今回も「メダルを」と目標は高い。東京五輪では、優勝候補だったソフトボールの金に加え、大会前は予選突破も危ぶまれたバスケットボール女子も、初の銀メダルに輝いた。夏の団体競技の活躍に、「勇気づけられている」という。

 「北京で五輪は3回目。集大成になる。次世代の選手にバトンをつなぐためにも、結果を残したい」

 「三度目の正直」に向け、気持ちを引き締めている。

プロフィル

藤本那菜 (ふじもと・なな)札幌市豊平区出身。趣味でアイスホッケーをしていた父の勧めにより、小1で地元のチーム「月寒ストロンガー」に入団し、競技を始める。小5からGKに専念し、札幌大谷高時代の2007年に日本代表に初選出。15年3~4月の世界選手権では最優秀GKに選ばれる。その年に渡米し、女子プロリーグのニューヨーク・リベターズでも活躍。1メートル63、55キロ。

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