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異例の強豪国女子5人失格、難しいジャンプ選手の体調管理「日々体格が変わる」

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 【張家口(中国河北省)=平沢祐】北京冬季五輪のスキージャンプ混合団体で7日、高梨沙羅(クラレ)が1回目にスーツの規定違反で失格となった。高梨を含め、強豪国の女子選手5人が相次いで失格となる異例の展開に、関係者からは標高が高い会場での体調管理の難しさを指摘する声が上がった。

メダルに届かずうなだれる高梨沙羅(左)を支える伊藤有希(7日)=早坂洋祐撮影
メダルに届かずうなだれる高梨沙羅(左)を支える伊藤有希(7日)=早坂洋祐撮影

 ジャンプでは着用するスーツにより飛距離が変わるため、スーツの規定が設けられている。日本チームの横川朝治コーチによると、飛躍前に出場選手全員が検査され、飛躍後には無作為に選ばれた選手が検査を受ける。高梨は1回目の飛躍後の検査で太もも回りが規定より2センチ大きいとされたが、5日の個人戦も同じスーツで出場していた。

 ロイター通信によると、同じく失格したシリエ・オプセト(ノルウェー)は「言葉を失った。ショックを受けている」と語った。

 会場の標高はフィニッシュ地点で1635メートル。競技開始時に気温は氷点下10度を下回っていた。横川氏は「標高が高く、寒さが厳しいため、うまく筋肉が膨らまなかったのだと思う」とし、鷲沢徹コーチも「選手は日々、体格が変わる。体の水分が抜ければ、脚の大きさも変わる」と語った。高梨とともに出場した伊藤有希(土屋ホーム)は試合後、「私はけっこう体重が減り、体調管理が難しかった」と話した。

 少しでも表面積を広げて風を受けようと、各チームはルールで認められたギリギリの大きさのスーツを着用している。

 現在のスーツ規定は、体のサイズに対して男子はプラス1~3センチ、女子は2~4センチ。大きさのほか裁断や縫製の位置、生地、空気透過量などが細かく定められている。長い遠征中には食事事情や疲労で体のサイズが変わり、着ているうちに伸びたり空気を通しやすくなったりするため、選手は何着も用意しており、シーズン中にミシンで縫い直すこともある。着方によって縫い目の位置がずれることがあり、飛躍後にわずかに規定を超えてしまうこともある。

 日本チームの多くの選手はコロナ禍もあって一度も帰国しておらず、例年以上に体形変化に影響があった可能性もある。

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