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【グラフィック解析】坂本3位、トルソワに逆転許すもワリエワ抜く…フィギュア女子フリー

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 北京オリンピックのフィギュアスケート女子フリーは、ショートプログラム(SP)3位の坂本花織(21)がフリーも3位で銅メダルを獲得した。SP4位のアレクサンドラ・トルソワ(17)(ロシア五輪委員会=ROC)に抜かれたが、SP1位のカミラ・ワリエワ(ROC)がまさかの大失速。確実な演技でフリーを自己ベストで滑りきった坂本が表彰台を勝ち取った。(編集委員・三宅宏)

金メダルを獲得したアンナ・シェルバコワ
金メダルを獲得したアンナ・シェルバコワ
フリーの演技中に転倒するカミラ・ワリエワ
フリーの演技中に転倒するカミラ・ワリエワ

 競技前に申告したジャンプ構成で、5度も4回転ジャンプを組み込んだトルソワの基礎点合計は79・39点にもなった。圧倒的に高い。一方、4回転がない坂本の基礎点合計は45・62点。その差は33・77点もあった。そして、坂本の直前で滑った実際のフリーでトルソワは、予定とほぼ同じ構成で、転倒などの大きなミスなく演技を終えた。SP終了時に坂本が持っていた5・24点のアドバンテージは軽く吹き飛んでしまった。

 さらに、SP終了時、坂本に0・36点差にまで迫られていたアンナ・シェルバコワ(17)(ROC)は2度の4回転を決めて、坂本との差を広げていった。

 最終滑走のワリエワを迎えるまで、坂本とシェルバコワの差は22・82点、トルソワとは18・60点。ワリエワの実績を考えると、表彰台は難しいと思われた。

 ところが、ドーピング疑惑の渦中にいるワリエワが失速した。7度のジャンプで5度もマイナス評価を受け、うち2度は転倒。得点は全く伸びず、フリー5位に沈んだ。

 坂本がメダルに到達した要因を考えると、やはり、質の高い演技だろう。4回転がない坂本はジャンプ合計で56・43点と上位2人(トルソワ84・87点、シェルバコワ76・92点)に大きく遅れを取ったものの、ミスが続いたワリエワ(48・82点)を上回った。出来栄え点だけを見れば、最高評価のプラス5をつけるジャッジも複数いた。

自己ベストを更新し、銅メダルを獲得した坂本花織
自己ベストを更新し、銅メダルを獲得した坂本花織

 出来栄え点は、たとえば、プラス3の評価を得れば、基礎点の30%の得点が追加でもらえ、最高評価のプラス5なら50%の得点が付加される。計算の基準は基礎点だから、難易度が高い(回転数が多い)ほど、出来栄え点も高くなるわけで、坂本のように4回転がない選手には恩恵が大きくない仕組みだ。それでも、7本すべてでプラス評価を得れば、戦力になる。実際、坂本が得た出来栄え点合計は10・81点で、フリー1位のトルソワの5・48点を大きく超えた。

 主に芸術性をみるプログラム構成点でも、坂本の実力が光った。全5項目で、トルソワとワリエワを抑え、スケート技術の項目では9・46点をマークして、美しさで定評のあるシェルバコワ(9・29点)も上回った。美しくなめらかなスケーティングが評価された証しだろう。

 ミスをせず、完成度を高める――。坂本陣営が描いた通りのメダル獲得と言えた。

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