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下町ボブスレー、イタリア代表に提供も五輪出場にはまたも届かず…プロジェクト委員長「まだ諦めない」

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 東京・大田区にひしめく町工場の面々が2011年末から取り組む「下町ボブスレープロジェクト」。北京オリンピック前にはイタリア代表への、そり提供が実現したが、悲願の五輪出場には今回も届かなかった。詳しい経緯を、黒坂浩太郎・下町ボブスレープロジェクト委員長(52)が説明する。(聞き手・込山駿)

コロナ禍で遅れたそり完成

 2020年から、我々はドイツ人技術者のペーター・ヒンツ氏と協力しながら、そりの開発を進めています。ボブスレーの選手経験を持ち、日本代表も指導していたペーターは、ドイツに工房を構えています。私たち町工場のメンバーが図面を引き、大小さまざまな部品を全て作り、発送する。受け取ったペーターが組み立て、テスト滑走する。そういう流れです。

町工場の技術を結集させた下町ボブスレーの部品製作現場。2人乗りのそりは全長約3・2メートル、幅約85センチになる(右、プロジェクト委員会提供)。左は黒坂浩太郎・プロジェクト委員長
町工場の技術を結集させた下町ボブスレーの部品製作現場。2人乗りのそりは全長約3・2メートル、幅約85センチになる(右、プロジェクト委員会提供)。左は黒坂浩太郎・プロジェクト委員長

 ボブスレーのイタリア代表では、ペーターの知り合いが監督をしています。その縁で下町ボブスレー試乗の申し入れが寄せられ、2021年の早春、イタリア選手たちのテスト滑走が行われました。このテストで好記録が続出、使い慣れたオーストリア製に乗った時のタイムと0・1秒差に迫った選手もいたのです。専用そりの提供を望む声が選手サイドからも上がり、我々とイタリア代表の連携は本格始動しました。

 滑走テストを重ね、図面を引いて、21年夏ごろには部品作りに入りました。10月には、部品の発送も始めました。我々としては、10月末までにそりを完成させて、冬からのワールドカップ(W杯)でイタリアの選手たちに乗ってもらおうという青写真でした。

 ところが、送った部品がペーターの手元になかなか届きません。ヨーロッパでコロナ禍が再拡大した時期と重なり、空輸に3~6週間も時間を取られました。この影響で、そりの完成は12月中旬までずれ込んでしまい、イタリア代表選手が専用そりのテスト滑走をしたのはクリスマス明けでした。それでも、テストの結果は良好でした。イタリア用・下町ボブスレー(2人乗り)は、年明けに実戦デビューすることになりました。

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