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【北京=読売取材団】北京冬季五輪は最終日の20日、カーリング女子決勝で日本(ロコ・ソラーレ)が英国に3―10で敗れたが、前回
ドーピング、飛躍失格 混乱も

総勢262人(うち選手124人)の日本選手団は金3、銀6、銅9の計18個のメダルを獲得し、冬季では過去最多だった平昌大会の13個を大きく上回った。主将を務めたスピードスケート女子の高木美帆(27)(日体大職員)は同一大会での冬季の日本勢最多となる4個のメダルを手にし、通算でも夏冬を通じた日本女子最多の7個に伸ばした。
運営面では混乱が相次いだ。スキージャンプ混合団体では、高梨沙羅(25)(クラレ)ら5選手がスーツの規定違反で失格。検査のあり方が問題となり、高梨がSNSに謝罪文を投稿するなど波紋が広がった。
フィギュアスケート女子では、優勝候補だったカミラ・ワリエワ(15)(ロシア・オリンピック委員会=ROC)のドーピング陽性が判明したが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はワリエワが16歳未満で、ドーピング規定の「要保護者」にあたることなどを理由に、個人種目出場を認めた。ワリエワは演技中の転倒が続き、4位に終わった。
大会は新型コロナウイルス対策として、関係者と外部との接触を断つ「バブル方式」で行われ、観戦は招待客らに限られた。大会組織委員会によると、1月23日から2月19日にかけ、バブル内で五輪関係者を対象に実施された約179万件の検査で、陽性と判定されたのは172人だった。
中国政府による少数民族への人権侵害などに国際社会の厳しい目が向けられる中、米国などは政府代表を派遣しない「外交的ボイコット」を行った。大会組織委による五輪関係者に対する言論統制が取り沙汰され、報道官による政治的発言も物議を醸した。
20日の閉会式では、五輪旗が北京市の陳吉寧市長から国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長を経て、ミラノ市長らに手渡された。
北京冬季パラリンピックは3月4日に開幕する。
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