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[検証 北京五輪]<上>強化費増でメダルも量産

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食事・科学解析 支援が奏功

スピードスケート女子1000メートルで五輪新記録をマークし、ヨハン・デビットコーチとハイタッチする高木美帆
スピードスケート女子1000メートルで五輪新記録をマークし、ヨハン・デビットコーチとハイタッチする高木美帆
スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢
スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢
ジャンプ男子ノーマルヒルで金メダルを獲得し喜ぶ小林陵侑
ジャンプ男子ノーマルヒルで金メダルを獲得し喜ぶ小林陵侑

 北京冬季五輪は20日、閉幕した。日本選手団が冬季大会史上最多となるメダル18個(金3、銀6、銅9)の活躍を見せた一方で、失格の判断や採点、ドーピング問題など、競技の公正さを巡る問題が取り沙汰された。2030年大会の札幌招致を見据える日本にとって、強化面でも運営面でも教訓とすべき五輪を検証する。(北京五輪取材班)

若手奮闘

 「コロナで苦労しながらも、工夫して強化を続けてきた選手らの努力が結実した」。20日に北京で開かれた総括記者会見で、日本選手団の原田雅彦総監督は誇らしげに語った。

 金メダルに輝いたのは、スピードスケート女子の高木美帆(日体大職)、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢(TOKIOインカラミ)、スキージャンプ男子の小林陵侑(土屋ホーム)。本命視された選手が実力を発揮した一方、比較的新しい種目での活躍や若手の奮闘も光った。背景には、14年ソチ大会の8個から13個(金4、銀5、銅4)と躍進した前回 平昌ピョンチャン 大会から受け継ぐノウハウがある。

 フィギュアスケートは、ソチ大会から採用された団体での初メダルを含め、銀1、銅3を獲得。弱点だったカップル種目の強化に加え、日本スケート連盟の竹内洋輔・フィギュア強化部長は「医科学的なサポートが奏功した」と指摘する。

 浴びると14~16時間後に眠くなる物質が体内から出るという光を照らす装置を平昌大会に続いて選手村内に設置し、早寝早起きの選手をサポート。コンディション調整に配慮し、早朝の練習のため午前3時頃に起きる選手でも常時日本食を食べられるよう手配したほか、管理栄養士が食事のアドバイスを行った。

継続指導

 スピードスケートはソチ大会後に就任したオランダ人のヨハン・デビットコーチの継続指導で強化がさらに進んだ。高木美に加え、21歳の森重航(専大)が500メートルで日本男子12年ぶりのメダルとなる銅を手にし、湯田淳スピード強化部長は「今後に向けた足がかりになる」と手応えを語る。

 スノーボードでは、17歳の村瀬 心椛ここも (ムラサキスポーツ)が平昌から採用されたビッグエアで冬季女子最年少の銅、冨田せな(アルビレックス新潟)は女子ハーフパイプ初の銅に輝いた。平野歩の銀1個にとどまった平昌後、動作解析のスタッフを招請し、理論に基づいた助言を行ってきた成果が実った。ノルディック複合団体は、課題だった距離の強化に力を入れ、7大会ぶりのメダルにつなげた。

 日本選手団の伊東秀仁団長は、メダルが増えた要因として強化費の増加を挙げる。東京五輪開催決定後、国の競技力向上事業費は年々増加。スポーツ庁発足当時の15年度予算は74億円だったが、21年度は100億円を超えた。「26年、30年大会に向け、ジュニア世代育成に一層注力していきたい」と伊東団長。北京のレガシーを生かし、さらに勢いを増すことができるか。

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