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[検証 北京五輪]<下>薬物・審判 揺らいだ公平…見えぬ判断基準 不満続出

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 今大会は、ドーピングや不可解な判定が物議を醸すなど、競技以外の出来事にも注目が集まった。

ドーピング問題の渦中、フィギュアスケート女子フリーでミスが相次ぎ、4位に終わったカミラ・ワリエワ
ドーピング問題の渦中、フィギュアスケート女子フリーでミスが相次ぎ、4位に終わったカミラ・ワリエワ

 フィギュアスケートでは、15歳のカミラ・ワリエワ(ROC=ロシア・オリンピック委員会)が昨年12月にドーピング検査で陽性となっていたことが大会中に発覚したが、16歳未満であることなどを理由に出場継続が認められた。女子7位のアリサ・リュウ(米)は「一般論として、ドーピング(が発覚した)選手と競うのは公平ではない」と指摘。優勝候補だったワリエワはフリーで崩れて同4位に終わったが、ドーピング問題ばかりが話題となることに、取材エリアでいら立ちを見せる選手もいた。

スキージャンプ混合団体、2回目のジャンプを着地した後、涙をこらえる高梨沙羅
スキージャンプ混合団体、2回目のジャンプを着地した後、涙をこらえる高梨沙羅

 初採用されたスキージャンプの混合団体では、高梨沙羅(クラレ)を含めて強豪国の女子5選手がスーツの規定違反で失格となった。違反自体を否定する訴えは出なかったが、選手は「測定の仕方が通常と違った」などと証言し、検査のあり方を改善すべきだとの意見が続出した。高梨は自身のインスタグラムに、真っ黒な画像とともに謝罪文を投稿。アスリートの「心の健康」も改めて注目された。

 スノーボードの男子ハーフパイプでは、平野歩夢(TOKIOインカラミ)が決勝2回目に縦3回転の大技を含む最高難度の演技を成功させたのにスコアが伸びず、疑問の声が上がった。ハーフパイプは個々の技に対する得点が決まっておらず、完成度や多様性なども含めた全体的な印象で採点される。平野歩は記者会見で、採点方法の見直しの必要性を主張した。

バブル成功

 新型コロナウイルス対策については、大会関係者と外部の接触を断つ「バブル方式」採用や1日1回のPCR検査など、徹底した措置で感染拡大を抑えることにおおむね成功した。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は「中国の人々が素晴らしい方法で安全に舞台をつくってくれたからこそ、五輪精神が輝くことができた」と、組織委を礼賛した。

 一方、各競技で生じた不手際について、IOCは国際競技連盟(IF)や世界反ドーピング機関(WADA)が解決すべき問題だとして、記者会見で「我々は答える立場にない」との回答に終始した。

 厳しい鍛錬を重ねて4年に1度の舞台に挑む選手に対し、公平な競技環境は担保されていたのか――。日本のメダルラッシュの輝かしい記憶とともに、スポーツの大原則が揺らいだ印象を残す五輪となった。

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