22歳イケメンホープ古沢拓也、いざ車いすバスケ世界選手権へ

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 障害者スポーツきっての人気競技・車いすバスケットボール。パラリンピックに11大会連続出場中の男子日本代表チームは昨今、2020年夏の東京大会に向け、急速に力をつけてきた。とりわけ、昨年のU―23(23歳以下)世界選手権で4位に入った「黄金世代」の代表チームで主将だった古沢拓也(パラ神奈川SC)は、目が離せない成長株だ。(敬称略、メディア局編集部・込山駿)

3点シュートとドリブルが長所

シュートを狙う古沢(7月24日、男子日本代表の公開練習で)=込山駿撮影
シュートを狙う古沢(7月24日、男子日本代表の公開練習で)=込山駿撮影

 7月24日、千葉ポートアリーナ(千葉市)で行われた男子日本代表の公開練習。速攻の連係確認で、古沢は定評あるテクニックの一端を報道陣に披露した。軽やかに、車いすをターンさせる。ボールを持つと、迷いなくパスを出したりドリブルを始めたりして、チームの攻撃の起点となる。素早いモーションで放つシュートの成功率の高さも、目を引いた。

 端正なマスクの背番号「7」は、8月16~26日にドイツのハンブルクで開かれる世界選手権でも、日本の得点源の一人として関係者の期待を背負う。強気な抱負を口にした。

 「自分のストロングポイントは、3ポイントシュートとドリブル、ボール扱い。それらを『世界でダントツ』と言われるレベルまで高めて、ポイントガード(攻守の司令塔となるポジション)として、ゲームメイクをしたい」

世代間融和のキーマン

代表発表記者会見の壇上で、香西(左)と豊島英主将(右)の間に並んだ古沢(7月24日)
代表発表記者会見の壇上で、香西(左)と豊島英主将(右)の間に並んだ古沢(7月24日)

 2016年夏のリオデジャネイロ・パラリンピックを9位で終えた後、男子日本代表のメンバーは、12人中5人が入れ替わった。新顔のうち、22歳の古沢を含む4人がU―23代表からの昇格組。ほか7人のリオ大会経験者の中にも、古沢らとともにU―23世界選手権に出場した若手がいる。チーム最年少19歳の鳥海連志(パラ神奈川SC)だ。ベテラン組では、パラリンピック4大会連続出場中の藤本怜央(宮城MAX)が最年長の34歳で、なお代表の主力の一人だ。30歳の香西宏昭(NO EXCUSE)も、ドイツのリーグ戦で経験を積み、パワフルさを増している。

 そんな幅広い年齢層から選手が結集したチームにあって、古沢は「上下関係を周りに感じさせず、チームを引っ張る存在でありたい」との自覚を抱く。世代間融和のキーマンとも言える役回り。鳥海の存在については「レンシをあまり年下とは思っていない。すごく生意気な後輩だけど、互いに高め合える良いライバル」と語る。藤本からは「おまえの3ポイントシュートが入らなかったら、日本は負けるんだぞ」とハッパをかけられているという。

ハードな新戦術で強豪に挑む

練習でドリブル突破を見せる古沢(中央)
練習でドリブル突破を見せる古沢(中央)

 神奈川県出身。先天性の二分脊椎症が進行し、小学校6年生から車いす生活になった。中学時代に車いすバスケを始め、U―23世界選手権には高校2年生だった2013年から2大会連続で出場するなど、国際経験を積んできた。

 フル代表の公式戦には、昨年の4か国対抗戦「三菱電機ワールドチャレンジカップ(MWCC)」でデビューした。今年6月のMWCCでは4試合中2試合で2桁得点と主力らしい活躍を演じ、日本の初優勝に貢献。続いてイギリスで出場した大会「コンチネンタルクラッシュ2018」では、さらに安定感のあるプレーを見せて大会優秀選手賞の5人に名を連ねた。「いい時と悪い時の波が小さくなってきた」と、自身の成長に手応えをつかんだ。

 世界選手権で日本は、攻守の切り替えを素早くしてコート全体で相手ボールを奪いにいくハードな戦術で、強豪に挑む。攻防のほとんどが両ゴールの周りで展開される通常の車いすバスケとは一線を画した戦い方だが、スタミナの消耗も当然、大幅に激しくなる。古沢は「世界でも日本が初めてやるのかもしれないようなバスケ。磨きをかけて完成型に持って行ければ、2020年にはメダルに届くチームになれる」と、意欲的に取り組んでいる。

 夏のドイツで、チームが目標の「ベスト4以上」に食い込み、世界を驚かすことができれば、古沢のプレーもまた、一回り力強さを増しているはずだ。

35323 0 トピックス 2018/08/03 17:00:00 2018/08/03 17:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180803-OYT8I50003-T.jpg?type=thumbnail

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