日本の新星(上)孤独な練習乗り越え

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 障害者スポーツの総合大会、アジアパラ大会が6日、ジャカルタで開幕する。日本から約300人が参加予定で、この大会をステップに2020年東京パラリンピックでの活躍を目指している選手も多い。注目の選手を紹介する。

陸上 佐々木真菜 21(東邦銀行)

日本パラ選手権で力走する佐々木真菜
日本パラ選手権で力走する佐々木真菜

 9月2日、高松市で行われた日本パラ選手権400メートル(視覚障害T13)で、59秒07のアジア新をマーク。「まだ58秒台を出せていない。58秒台を出すのが、アジアパラの目標です」。ハキハキとした口調で意気込みを語る。

 福島市出身。生まれつき視力が弱く、視界は「曇りガラスを見ている感じ」。それでも「運動が大好き」という少女は、小学5年の時に学校のマラソン大会で上位に入ったことがきっかけで、陸上を始めた。

 試練が襲ったのは2011年。福島県立盲学校(現・県立視覚支援学校)に進学した中1の時、東日本大震災が起きた。「校庭に仮設校舎が建った。放射線のこともあって、他の競技場も使えなくなった」

 外で走れなくなったが、体育館で練習を続けた。そのころ学校には陸上部もなかったため、孤独な練習にも耐えた。逆境を乗り越え、15年の日本パラ選手権400メートルで日本記録を更新した。

 東京パラリンピックは「56秒台を出して金メダル獲得」という目標を掲げる。昨年出場したパラ世界選手権(ロンドン)では、400メートルで6位。「今は課題がたくさんある。でも一つずつクリアすれば、目標は達成できると思っている」

 好きな言葉は、「日々精進」。コツコツと努力を重ねて、タイムを少しずつ縮めてきた。アジアパラで自己ベストを更新し、2020年に向け、一歩一歩、階段を上るつもりだ。(荒井秀一)

 ◆陸上 肢体不自由、視覚障害などの障害の種類や、その程度に応じて選手をクラス分けし、クラスごとに順位を競う。五輪と同様、パラリンピックでも花形競技の一つだ。

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43291 0 トピックス 2018/10/02 10:30:00 2019/07/24 12:28:33 パラ陸上・日本選手権第1日。女子200メートルT13決勝で力走する佐々木真菜。香川屋島レクザムフィールドで。2018年9月1日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181002-OYT8I50004-T.jpg?type=thumbnail

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