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特派員リポート

村岡桃佳「これからは追われる立場」

 平昌冬季パラリンピックは最終日の18日、アルペンスキー女子回転(座位)で、村岡桃佳(21)(早大)が銀メダルを獲得した。滑降の銀、スーパー大回転の銅、スーパー複合の銅、大回転の金に続き、自身出場全5種目でメダルを獲得する快挙だ。1大会で5個のメダルは、冬季大会の日本勢で男女を通じて最多で、最終的に、日本勢の今大会のメダル数は、ソチ大会を上回る10個(金3、銀4、銅3)となった。村岡は競技終了後、「これからは追われる立場」と語った。主なやり取りは以下の通り。

苦手の回転でも『銀』 転倒にもあきらめず

  • アルペンスキー女子回転(座位)、旗門を攻める村岡桃佳(18日)
    アルペンスキー女子回転(座位)、旗門を攻める村岡桃佳(18日)

――パラアルペン全5種目に出場して、すべてメダルですね。

「正直、きょうの朝まで、メダルが取れるとは思っていなかった。驚いています」

――回転は苦手と言っていた。レースを振り返って。

「2本目の前半で転倒してしまって、あきらめそうになった。けれども、初日のレースで日本チームのアルペンは『私に始まり、私に終わる』と言っていた。『こけたままでは終われないな』という思いで、もう1度スタートした」

――転倒の原因は。

「コースが、とても荒れていた。ボコボコしていて、滑りづらかった。ターン要素が多いコース設定で、ちょっとターンが遅れてしまったことと、踏みすぎてしまった(スピードを上げすぎた)ことが要因かな、と思っている」

――転んで再スタートした後は、どういう滑りを心掛けたのか。

「何も考えず、ただゴールだけを目指した。滑り出した瞬間、完全に吹っ切れた。自分の中では、いい滑りができていたかなと思う」

――自身にとって、どんな大会になったか。

「不安もたくさんあったけど、ソチからの4年間で成長できたところもたくさんあるのかな、と思った大会。約10日間という短い期間で、本当にたくさんの成長をさせていただいた」

――苦手種目でもメダルをとれた理由は。

「回転でも、徐々に自分の滑りを見つけ出せてきたというところかな、と」

――自身の「リミッター」のようなものは、外せたか。

「はい」

まだ成長の途中、カービングターンに磨き

  • アルペン女子大回転(座位)、金メダルを手に笑顔を見せる村岡桃佳(15日)
    アルペン女子大回転(座位)、金メダルを手に笑顔を見せる村岡桃佳(15日)

――閉会式で旗手を務める。どんな姿を見せたいか。

「開会式の時は『この小さい体が大きく見えるように』と言った。きっと(今は)、成長して大きく見えるはずだと思っている。もしかしたら、顔つきも変わっているかもしれない。そういうところも、見ていただけたらと思う」

――今後、どんなスキーヤーになりたいか。

「滑りが格好いいスキーヤーであったり、私の滑りを見た人が『この人も頑張っているから頑張ろう』と感じて糧にするような……。そういうスキーヤーになりたい」

――男子は世界のレベルが上がった。女子の今後4年間は、どうなると予想し、自分はどこを伸ばしたいか。

「選手村で男子の先輩方と話をすると『これから大変だぞ』と言われる。自分もこれからは、これまでの先輩方と同じように、追われる立場になる。他選手も出てきて、厳しい戦いになると思う。覚悟しつつ、自分らしく滑っていきたいと思う。まだまだ、成長の途中。カービングターンに磨きをかけ、苦手な回転の練習をもっと頑張ってタイムを良くしていきたい」


【人物・プロフィル】村岡桃佳

2018年03月18日 18時13分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

日本のメダル獲得数

日本人メダリスト
  • 金:3
  • 銀:4
  • 銅:3

3月18日14時現在