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[パラ友]ブラインドサッカー 声で「見える」

 
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ブラインドサッカー・川村怜選手 × 読売新聞パラリンピック・スペシャルサポーター 中尾明慶さん 仲里依紗さん

 読売新聞パラリンピック・スペシャルサポーターに就任した俳優の中尾明慶さん(31)、女優の仲里依紗さん(30)夫妻が、ブラインドサッカー日本代表の主将、川村りょう選手(30)(アクサ生命保険)とともに競技を体験し、東京大会にかける思いを聞いた。

ポーズを決める、(左から)女優の仲里依紗さん、ブラインドサッカー日本代表の川村怜さん、俳優の中尾明慶さん(6日、東京都江東区で)
ポーズを決める、(左から)女優の仲里依紗さん、ブラインドサッカー日本代表の川村怜さん、俳優の中尾明慶さん(6日、東京都江東区で)

 仲里依紗(以下・仲)「ボールや選手の位置をつかむのに、何を頼りにしているのですか」

 川村怜(以下・川村)「音、おもに声です。キーパー、ゴール裏のガイド、監督やコーチの3か所から指示があり、コートのどこに自分が立っているのかを把握しています」

 中尾明慶(以下・中尾)「走っている音やユニホームがこすれる音はどうですか」

 川村「拾っています。足音で相手がどのくらいのスピードで来ているのかわかります」

 仲「すごい。耳からの情報は、どういうふうに頭に浮かぶんですか」

 川村「皆さんが見ている状態に近いと僕は思っています。味方はあそこ、敵がここ、ゴールの位置があそこ、というように全体像を認知しています」

 中尾「普段の生活でも、そのようなイメージをしていますか」

 川村「向かいから歩いてきた人の足音を聞いて、僕がよけることもあります。ブラインドサッカーが日常生活にも生かされています」

 中尾・仲「へー」

 ■家族が支え

 仲「私たちにも息子が1人いるんですが、家族構成が似ているそうですね」

 川村「昨年5月に娘が誕生しました」

 仲「おめでとうございます。令和元年(生まれ)ですね。川村さんは平成元年(生まれ)。私も平成元年です」

 川村「今は家族で過ごす時間がすごく楽しく、癒やされます」

 仲「ご結婚はいつ」

 川村「2年前ですね」

 中尾「出会いは。気になっちゃってすいません」

 川村「ブラインドサッカーのガイドをやっていました。相手チームだったんですが、練習会のような集まりで知り合いました」

 中尾「そうだろうなと思ったんですよ。ガイドは(選手と交際することに)なりそう」

 仲「(奥さんが)ブラインドサッカーのことをわかっているのは、一番のサポートになりますね。私たちも役者同士なので、(お互いの仕事のことを)わかっているもんね」

 ■静かに応援を

ブラインドサッカーを体験する仲さん(中央)と中尾さん(奥)夫妻。手前は、川村選手
ブラインドサッカーを体験する仲さん(中央)と中尾さん(奥)夫妻。手前は、川村選手

 中尾「(観客は)試合中は声を出してはいけないんですよね。でも、静かにしていられる自信がないな。盛り上がっちゃうので」

 仲「(あなたは)うるさいからね」

 川村「プレーが切れていれば、どんどん声を出してもらっていいんです。僕らも自然に声が出てしまうようなプレーを追求していますから。ゴールが決まった時、一気に大歓声に包まれるのも魅力です」

 中尾「静かにすることで、(観客と選手が)チームになるということかな」

 川村「選手は音を拾い、プレーしやすくなるので、静かにすることが応援になります」

 中尾「パラリンピックの目標は」

 川村「4連覇中のブラジルに勝って優勝したい。何が何でもメダルを獲得したい。そんな思いです」

 仲「娘さんにもパラリンピックを見せることができますね」

 中尾「本当に楽しみ。みんなで応援しよう」

一度は諦めたサッカー 「今は幸せ」

ブラインドサッカー・アジア選手権でゴールを決める川村選手(2015年9月)
ブラインドサッカー・アジア選手権でゴールを決める川村選手(2015年9月)

 東京パラリンピックという大舞台を前に、全盲の川村選手はますますサッカーへの情熱を燃やしている。

 大阪府出身。5歳の時に目の病気「ぶどう膜炎」が見つかった。視力は徐々に衰えていったが、活発な性格で、小学校6年間は近所のサッカースクールに通った。当時はJリーグが開幕し、ワールドカップに日本が初出場するなどサッカー人気は高まるばかり。川村選手も「将来はサッカー選手になりたい」と夢を膨らませていた。だが視力低下により中高ではサッカーを諦めざるを得ず、陸上競技に打ち込んだ。

 そんな時に出合ったのがブラインドサッカーだ。進学した筑波技術大で競技を始めた。2013年に日本代表に初選出され、ブラジルとの親善試合で初ゴール。日本のエースに成長した。前回リオデジャネイロ・パラリンピックは主力選手として予選を戦ったが敗退し、日本の初出場はかなわなかった。その後、主将になり、代表チームを引っ張る。

 東京大会は開催国枠で日本の初出場が決まっている。「今は大好きなサッカーを思いっきりできる。そういう意味では、すごく幸せ。目が見えないからこそ、この競技に打ち込めるし、パラリンピックにも挑戦できると、ポジティブ(前向き)にとらえている」

◎ 運動部・帯津智昭、写真部・守谷遼平、吉岡毅が担当しました

インタビュー全文と動画はこちら

 

 なかお・あきよし 1988年6月30日生まれ。東京都出身。趣味・特技はボクシング、野球、水泳、車など幅広い。2018年の「イクメンオブザイヤー」を受賞。20年1月から、舞台「七転抜刀!戸塚宿」に出演している。

 

 なか・りいさ 1989年10月18日生まれ。長崎県出身。ドラマ、映画に出演し、モデルとしても活躍。第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど高い演技力には定評がある。2020年1月期のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「10の秘密」に出演中。

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1026868 0 東京パラリンピック 2020/01/30 05:00:00 2020/01/30 12:10:24 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/パラ友SNS用画像.jpg?type=thumbnail
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