ニュース

前に進む選手たちの意志…パラのアイコニックポスターにGOO CHOKI PAR

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 作品のメインモチーフは「前に進む人」。大きく腕を振り、力いっぱい地面を蹴り上げる姿を描いたグラフィックデザインの作品だ。限界を超えて未来を目指す全てのパラリンピック選手の「意志」を示したという。選手たちが積み上げてきたもの、試行錯誤して進歩し続けてきた人類の歴史にも敬意を表した。

「パラリンピアン」
「パラリンピアン」

 東京を拠点に活動する浅葉 きゅう さん、飯高 健人けんと さん、石井 れい さんの30代男性3人からなるユニットだ。もともと気の合う若手クリエイターたちが集まって創作活動をしていたが、そこからグラフィックデザイナー3人で「GOO CHOKI PAR」を結成した。大会組織委員会から2019年にポスター制作を打診され、「歴史的な大会に関われてうれしい」と喜んだ。

グラフィック表現の可能性を探求し続ける「GОО CHОKI PAR」(左から、浅葉球さん、飯高健人さん、石井伶さん)=園田寛志郎撮影
グラフィック表現の可能性を探求し続ける「GОО CHОKI PAR」(左から、浅葉球さん、飯高健人さん、石井伶さん)=園田寛志郎撮影

 早速、陸上や卓球などのパラスポーツ会場で競技を観戦し、体育大学の図書館で資料を読み込んだ。「生で見ると迫力がすごく、歴史やルールを知れば知るほど引き込まれた」と振り返る。

 3人でファイルを共有し、アイデアを出し合い、デザインを創作する独特の作業スタイルを取る。コンピューターグラフィックスを軸に、鉛筆や筆などによる手作業の素材も組み合わせて重層的なデザインを構成していく。今回も抜群のチームワークで、3か月ほどの「合宿生活」の末、シャープで躍動感にあふれた作品を作り上げた。

 コロナ禍で1年延期された大会の開催が迫ってきた。浅葉さんは「困難な時だからこそ、少しでも選手や関係者の背中を押せればいい。色々な人たちに作品を見てほしい」と願い、飯高さんは「ポスターを作った頃と比べて世の中は大きく変わったけれど、作品は色あせない。選手たちも胸を張って堂々と大会に臨んでほしい」と話す。石井さんは「今後も3人でいいものを作っていきたい」と静かに語った。

 パラスポーツの魅力を直接心に訴えかけてくる一枚は、互いに認め合う三つの個性から軽やかに生まれた。(文化部 小林直貴)

グーチョキパー  1986年東京都生まれの浅葉球さん、85年福岡県生まれの飯高健人さん、85年神奈川県生まれの石井伶さんの男性3人からなるデザインユニット。デザインやポスターをはじめ、様々な領域で活動を展開している。

関連キーワード
スクラップは会員限定です

使い方
2146770 0 東京パラリンピック 2021/06/23 05:00:00 2021/06/23 06:33:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210622-OYT8I50078-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「大会組織委員会」のニュース

パラリンピック 新着ニュース