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激しいラリーと戦略性が試されるシッティングバレー、強豪ひしめく中で食い込めるか

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 シッティングバレーボールは、その名の通り、お尻を床につけ「座った」状態でプレーします。でも、じっと座っているわけではなく、腕の力だけでお尻を素早く滑らせてスピード感あふれるラリーを展開します。相手のスキをつく戦略も見どころです。

リハビリとして始まる

シッティングバレーボールの試合(2019年5月撮影)
シッティングバレーボールの試合(2019年5月撮影)

 シッティングバレーボールは、第2次世界大戦後にリハビリの一環としてヨーロッパで始まりました。1956年にオランダで競技としてルールなどが整備され、67年にドイツで最初の国際大会が開催されました。83年に男子の世界選手権が発祥の国・オランダで開催されるようになりました。

 日本パラバレーボール協会によると、膝や足首などをケガした健常者のバレーボール選手が競技に参加し、技術が向上しているということです。

 パラリンピックに初めて採用されたのは80年アーネム大会から。女子は2004年から正式競技になっています。

サーブブロックもOK

 シッティングバレーボールは、通常の6人制バレーボールのように、1チーム6人でネットをはさんで対戦します。1セット25点先取の5セットマッチ。

 ネットの高さは男子で1メートル15センチ、女子で1メートルと低く、使用するコートは6人制バレーより一回り小さい(10メートル×6メートル)ことも特徴です。

 基本的にお尻を着けてプレーしなくてはなりませんが、レシーブの時のみ、短時間であれば床からお尻を離すことも許されます。ただし、この時、どの範囲まで許されるかは、審判の裁量によります。動きが制限されているため、選手の体格差が勝負に影響します。

 前衛の選手は相手チームのサーブを直接ブロックしたりアタックしたりすることもできます。そのため、「山なり」のサーブを打つのか、鋭いサーブを打つのか。どこにボールを落とせばいいのかという戦略性が試されます。

男子はイラン、女子は中国やアメリカが金候補

シッティングバレーボールの国際大会で奮闘する日本代表(左)(2019年11月撮影)
シッティングバレーボールの国際大会で奮闘する日本代表(左)(2019年11月撮影)

 男子は2000年シドニー大会から08年北京大会まで3大会連続で出場。女子は08年北京大会と12年ロンドン大会と2大会に出場していますが、両チームとも前回のリオ大会には出場を逃しました。メダルを取ったことはありません。

 男子の優勝候補筆頭はイラン。過去パラリンピックに8大会出場し、そのうち6大会で金メダルを獲得しています。対抗馬にはエジプトが上がっています。

 女子は、過去3連覇を果たしている中国や前回大会の覇者・アメリカが金メダルに近いと目されます。開催国として迎える日本が、各国の強豪にどんな戦いが見せられるか、注目が集まります。

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2300482 0 東京パラリンピック2020速報 2021/08/20 15:03:00 2021/08/20 15:03:00 障害者スポーツ競技・2020年東京パラリンピック実施競技「シッティングバレーボール」。戦争で傷ついた兵士のリハビリを目的に考案された競技で、座ったまま腕の力などで床を移動しながらプレーするバレーボールだ。1セット25点先取の5セット制で争う。レシーブの時に短時間であれば尻を浮かせてもいいが、スパイクやブロック、サーブで床から離れると反則をとられる。バレーボールよりコートが狭くてネットも低く、近い距離からスパイクが放たれるため、守備側は打球への反応の速さが求められる。サーブはブロックできるため、高さだけでなくコースもより重要になる。2019年5月26日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210818-OYT1I50093-T.jpg?type=thumbnail
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