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目の難病でまぶしい光が苦手に、それでもスポーツを始め「前向きになれた」

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 埼玉県で19日に行われた東京パラリンピックの聖火リレーでは、計134人のランナーが聖火をつないだ。公道走行が中止となり、朝霞中央公園陸上競技場(朝霞市)のトラックでの走行となったが、ランナーがそれぞれの思いを込めて聖火を運ぶ姿は、24日に開幕するパラリンピックを戦う選手たちに勇気も届けた。

聖火をつなぐ駒崎さん(左)
聖火をつなぐ駒崎さん(左)

 第5区間で聖火をつないださいたま市の駒崎広幸さん(49)はガイドランナーのサポートを受けながらトーチを大空に掲げ、「ありがとう」と声を出して走る喜びをかみしめた。

 目の難病・網膜色素変性症が進行し、大学卒業後、旅行会社に就職した頃には、まぶしい光が苦手になった。視力の低下が進むにつれ、「自分の歴史が消えていく」という恐怖を感じ、引きこもるようになった。

 転機は2016年に開かれた高校の同窓会だった。「同級生に比べて自分には何もない」という悔しさが芽生え、「何かで結果を出したい」と始めたのが走ることだった。

 外に出て風を切って走ることが楽しくなり、マラソン大会にも挑戦した。伴走者なしで転んだり、道を間違えたりしながら、足音を頼りに10キロを走り抜いた。

 月に400~500キロを走り込み、17年にはフルマラソンも完走。その後もサッカーやボクシングなど様々なスポーツに挑戦することが生きがいになった。現在は日本ブラインドサッカー協会の職員として、小中学生を中心に体験型授業を行っている。

 「スポーツを始めたことで前向きになれた。まだまだ人生の折り返し地点。聖火リレーをきっかけに新たなスタートを切りたい」と成長する自分に期待を込めた。

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2302164 0 東京パラリンピック2020速報 2021/08/21 10:36:00 2021/08/21 10:36:00 聖火をつなぐ駒崎さん(左) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210821-OYT8I50000-T.jpg?type=thumbnail
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