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女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~C3)の予選が行われ、杉浦佳子(楽天ソシオビジネス)が4分2秒834で5位、藤井美穂(楽天ソシオビジネス)が4分52秒254で15位だった。
50歳で初の舞台
出身地の静岡で、50歳の杉浦が初のパラリンピックに臨んだ。「思った以上に他の選手たちが強くなっていた」。女子3000メートル個人追い抜きでは惜しくも予選で敗れたが、新たな一歩を踏み出した。
トラックに入る時、深々と一礼した。いつも頭にある「逃げ出したい」という気持ちは感じさせない堂々とした振る舞い。スムーズにスピードにのり、3000メートルを走り切った。
2016年の自転車レース中の転倒で高次脳機能障害が残り、パラ自転車へ。主にロードで実績を残してきた。東京大会の延期が決まってからはトラックでも世界と戦えるようにと、ハンドルを持つ手と顔をより近づけるようにフォームを改善。走り方を根本的に見直し、成長を実感していた。
レース後はすがすがしい表情だった。「切り替えて、次に向かおうと思う」。トラックの500メートルタイムトライアルや得意のロードにも出場予定。実力を示すチャンスはまだ残っている。(平沢祐)